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群馬県や政府の宿泊補助事業などの効果で7月に宿泊者数が回復した県内四大温泉地で、書き入れ時の8月に再び対前年同月比で宿泊者数が減少に転じたことが12日、上毛新聞のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染が8月に拡大したことで、旅行への意欲が弱まったことが影響したとみられる。
今月1日からは政府の支援事業「Go To トラベル」が東京発着の旅行も対象になるなど本格化。観光客の増加が期待される一方で、同事業で割り当てられた予算の残りが少なくなった大手旅行会社が、割引額を本来の上限より低く抑えるなどの混乱も。関係者は「宿泊者数は支援事業や感染者の増減に大きく左右される。先行きがまったく見通せない」と不安を口にする。
県内四大温泉地の地元自治体や観光協会、旅館組合によると、8月の宿泊者数は草津温泉が前年同月比35.6%減の13万5546人、伊香保温泉が43.5%減の6万6353人、みなかみ18湯が46.1%減の8万2730人、四万温泉が29.4%減の2万1538人だった。
7月は四万が0.5%増の2万987人と前年同月を上回り、伊香保が1.7%減の7万5273人と健闘。草津が20.1%減の14万1787人、最も落ち込んだみなかみでも35.1%減の5万950人と前年の6割以上を確保していた。
7月は県の宿泊補助事業が月末まで実施されていたほか、同22日以降には「Go To トラベル」も併用可能となったことから、宿泊者数を大きく伸ばしたとみられる。
ただ、8月に入ると東京都や本県で新型コロナの新規感染が増加。都が都民にお盆の帰省や夏休みの旅行を控えるよう要請し、県も独自指針に基づく警戒度を2に引き上げたことなどから、旅行を自粛する動きが広がったとみられる。
今月1日からは地域共通クーポンの利用が始まり、都民や都発着の旅行も対象になったことから、各温泉地は観光客の増加を期待する。一方、誘客が新型コロナの流行状況に大きく左右されていることから、渋川伊香保温泉観光協会は「各施設はしっかりと感染症対策をしているが、冬場に新型コロナがどうなるのか心配」と警戒を強めている。