群馬県産シルクを温泉地でPR 県と関連団体 観光客向けに販売強化
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが落ち込んでいる群馬県産のシルク製品の需要回復に向け、県は県内主要温泉地の旅館やホテルでの販売強化に乗り出した。県旅館ホテル生活衛生同業組合などと連携して納品先を確保し、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の地域共通クーポン制度の対象として各種商品を売り込み、観光客に購入を促す考え。制度終了後も旅館やホテルでの取り扱いを働き掛け、販売額の増加につなげる。

◎宿泊施設×シルク製品 新たなマッチングでアピールを
 県によると、各宿泊施設に納品するのは、碓氷製糸(安中市)、富岡シルクブランド協議会(富岡市)、ミヤマ全織(みどり市)の3者が加工・販売する「ぐんまシルク」「富岡シルクブランド」の認証品で、マスクやタオル、せっけんなど買い求めやすい価格帯から、ストール、ネクタイといった高級品まで幅広く用意する。

 これまで県内のシルク製品の加工・販売業者と宿泊施設を引き合わせるマッチングの機会がなかったことから、県が宿泊施設に売り込む商品リストを作成するとともに、同組合に納品先の確保を依頼した。

 各地の宿泊施設に先駆けて水上高原ホテル200(みなかみ町)は5日、土産売り場にシルク製品の販売コーナーを新設。現在は洗顔せっけんやボディータオルなど11商品を扱っており、売れ行きは好調という。小関正浩総支配人は「シルク製品を県内の流通に乗せることができて良かった。他県の観光客に、群馬の良質な特産品をPRするチャンス」と力を込める。

 新型コロナの感染拡大を受け、県内の養蚕製糸や絹産業は依然として厳しい状況が続いている。碓氷製糸は着物の展示販売会の延期や中止などが響き、3~8月の平均売上高は前年比の6割程度。高木賢社長は「成人式を中止する自治体もあり、影響は続きそう」と不安を口にする。今回の取り組みについて「人目に触れる機会が増えるのはありがたいこと。絹産業全体の底上げにつながるといい」と期待を寄せている。

 県は今後、同組合の各支部を通じて草津、伊香保、みなかみ、四万の県内4大温泉地を中心に200ほどの納品先を確保したい考え。国の支援事業の終了後も新商品を紹介するなどして継続的なPRに努める方針で、県蚕糸園芸課の岡喜久男絹主監は「シルク製品の魅力を積極的にアピールしていく」としている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事