“上州宰相”の功績しのぶ 都内で故中曽根康弘元首相の合同葬
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故中曽根元首相の内閣・自民党合同葬で、会場を後にする菅首相と中曽根弘文参院議員、康隆衆院議員ら=17日午後、東京都港区のホテル
群馬県庁前には17日、国旗と県旗が半旗で掲げられた

 昨年11月に死去した故中曽根康弘元首相の内閣と自民党による合同葬が17日、東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で営まれた。政財官界から約640人が参列して献花し、戦後第5位の長期政権を担った“上州宰相”の偉大な功績をしのんだ。

◎菅首相「国政に全力を傾けることを誓う」
 参列者による黙とうの後、菅義偉首相は追悼の辞で中曽根政権下での東西冷戦や貿易摩擦に触れ「次世代に向け、全身全霊で新しい道を切り開いた。わが国の国際的地位を大きく向上させた」とたたえた。

 「戦後政治の総決算」を掲げて、当時の国鉄や日本専売公社、日本電信電話公社の民営化を断行し、現在のJR各社や日本たばこ産業(JT)、NTTに移行する道筋を付けた功績にも言及。「先生が推し進められた改革の精神を受け継ぎ、国政に全力を傾けることを誓う」と述べた。

 三権の長が弔辞をささげるなどしたほか、皇族や福田康夫氏や安倍晋三氏ら首相経験者が参列した。

 式典前には中曽根氏の生前のインタビューなどが上映され、会場前には写真が数多く並べられた。幼少期や学生時代、首相時代の各国首脳との外交活動の様子のほか、家族と笑顔で写る姿もあった。

 参列した山本一太群馬県知事は「戦後の名宰相の一人だと改めて痛感した。葬儀もコロナ対策がしっかりされており、県民葬に向けて学びたい」と述べた。自民党群馬県連会長の小渕優子衆院議員は「改めて元総理が残された偉大なご功績に思いをはせ、深い敬意を表するとともに数々のご厚情に感謝を申し上げた」と話した。

 合同葬は当初3月15日に開催予定で、4000人規模の参列を見込んでいたが、新型コロナの感染拡大により延期し、招待者も約1400人に減らして行われた。

◎故中曽根氏悼み半旗…群馬県庁
 故中曽根康弘元首相の内閣と自民党による合同葬に合わせ、群馬県は17日、庁舎前の国旗と県旗を半旗で掲げた。午後2時すぎには1分間の黙とうの協力を呼び掛ける庁内放送を流した。

 近くで働く80代男性は「(当時の)米国のレーガン大統領と『ロン』『ヤス』と呼び合う関係性を築いた外交手腕が印象的だった。長年ご苦労さまでしたと言いたい」と思いをはせた。

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