農業産出額2600億円回復 20年ぶり 2016年群馬県
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 群馬県の2016年農業産出額は前年比3.2%増の2632億円で、20年ぶりに2600億円台を回復したことが28日、農林水産省のまとめなどで分かった。天候不順で全国的に野菜価格が上昇したが、県内は生産量を増やす品目もあって野菜は3.4%増の1070億円となり、過去最高タイを記録した。産出額で全国上位の豚や生乳といった畜産部門も堅調な伸びを示し、全体を押し上げた。

 都道府県別順位は前年と同じ10位。県農政課によると、増加は5年連続で、2600億円台は1996年(2667億円)以来となった。野菜は93年に過去最高の1070億円を記録した後、800~900億円台で停滞したが、2015年に1000億円を突破。16年は15年と比べて35億円増えた。

 野菜に関し、16年は台風や日照不足の影響で葉物や根菜の供給量が減り、卸値が軒並み上昇した。一方、県内はキュウリやトマト、ナスといった施設野菜の生産量が前年を2~8%上回ったほか、ダイコンやゴボウ、ヤマトイモの価格上昇も下支え要因となった。

 畜産部門は、豚が1.9%増の430億円で都道府県別は4位。生乳が0.8%増の260億円で3位となり、前年よりそれぞれ一つ順位を上げた。肉用牛は14.2%増の153億円だった。

 農業産出額の増加について、大沢正明知事は28日、「法人化の取り組みも後押ししながら、若い人たちが意欲を持てるような環境整備を応援していかなければならない」と述べた。

 農水省のまとめでは、全国産出額は4.6%増の9兆2025億円で、2年連続で増加した。米価上昇と野菜の値上がりを受け、00年以来16年ぶりに9兆円台を回復。コメは10.4%増の1兆6549億円となり、飼料用米などへの転作で主食用米の供給量が減り、値上がりしたことを反映した。

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