4~9月の四大温泉で宿泊半減 回復進むも地域で差
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 群馬県内の四大温泉地の本年度上半期(4~9月)の宿泊者数は前年同期比54.0%減の108万5496人にとどまったことが11日、上毛新聞のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染症の影響で4、5月に8、9割減となり、その後の回復ペースが鈍かったことが響いた。

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」で東京発着の旅行が対象になった効果もあり、10月に前年並みに回復している温泉地がある。一方で団体客が戻らず苦戦が続く温泉地もある。

 草津、伊香保、みなかみ、四万の各温泉地の自治体や観光協会によると、上半期の宿泊者数は、草津が52.1%減の53万6371人、伊香保が53.3%減の24万4814人、みなかみが61.1%減の22万3060人、四万が42.7%減の8万1251人だった。

 四大温泉地全体で見ると、新型コロナの影響で緊急事態宣言が出された4月は86.8%減の5万916人、宿泊施設の営業自粛要請があった5月は91.8%減の3万1260人だった。一方、6月は県の宿泊補助制度が始まり、56.0%減の16万3383人に回復。7月は「Go To」と県の補助が併用できる期間もあり、18.6%減の28万8997人まで戻った。

 都内や県内で感染が再拡大した8月は40.2%減の30万6167人、9月は30.8%減の24万4773人だった

 10月は各温泉地とも宿泊者数は回復傾向にあるというが、回復ペースに差も出ている様子。中小の旅館・ホテルが多い四万は、9月が22.5%減の1万8302人まで客足が戻り、10月は集計中ながら「前年並みに回復した」(四万温泉協会)とみる。地域共通クーポンが始まったこともあり、同協会は「温泉街に人が戻ってきた」とする。

 草津も9月は26.0%減の13万6074人で、10月は1.3%減の17万1610人まで回復。町は「団体客の戻りは悪いが、客単価の高い個人客が増えており、前年並みかそれ以上の利益を確保できている旅館・ホテルもある」と話す。

 一方で、みなかみは9月が39.2%減の3万7637人、伊香保も37.4%減の5万2760人と苦戦が続く。10月の数字はまだ出ていないものの、みなかみ町は「紅葉もあって個人客を中心に回復はしているが、団体客が戻ってきていない」、渋川伊香保温泉観光協会も「休日を中心に回復傾向だが、団体がどこまで回復してくるかが鍵になる」としている。

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