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群馬県内に本社や主要拠点を置く上場企業34社の2020年9月中間決算が13日までに、出そろった。新型コロナウイルス感染拡大による消費低迷などで、8割近い26社が赤字や減益となる厳しい状況だった。ただ、外出自粛による「巣ごもり需要」の追い風があった小売りでは好決算も見られ、社会経済活動の再開に伴い需要が回復しつつある自動車関連は復調の兆しを見せている。
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SUBARU(スバル)は純利益が237億円で、77億円の赤字となった4~6月期から黒字に転換した。主力の米国市場の回復基調を受け、9月の世界生産台数は同月の過去最多を更新した。日野自動車は純損益が96億円の赤字だったが、7~9月期の営業損失は11億円で4~6月期の106億円から大幅に改善した。
自動車部品関連では、希望退職を募ったミツバは純損益が50億円の赤字、経営再建を目指すサンデンホールディングスは135億円の赤字だった。ただ、両社とも受注が改善しつつあり、4~6月期の売上高が前年同期比48%減だったミツバは27%減に回復した。純損益が4億円の赤字となった沢藤電機は、通期では黒字化を見込む。
小売りでは、コロナ禍による消費行動の変化がプラス要因となるケースもあった。ヤマダホールディングスは、巣ごもり需要やテレワークの拡大により家電販売が好調で、純利益は前年同期から39%増えた。カジュアル志向の新業態店が業績をけん引するワークマンは、「3密回避」を背景にしたアウトドア需要の高まりもあり、10期連続で過去最高益を更新した。
中古住宅販売のカチタスは、外出自粛による在宅時間の増加で住環境を見直す機運が高まり、一戸建て住宅の需要が伸びた。純利益は0.6%増の37億円で最高益を更新した。
金融は、群馬銀行と東和銀行のいずれも5月発表の業績予想から上振れした。群馬銀は取引先の業績悪化で与信費用が増えたが、有価証券の売却益が好調で予想から24億円上振れして着地。東和銀は政府の経済対策などに取引先の資金繰りが支えられて信用コストが減り、3期ぶりの増益となった。
34社のほかに、桐生市に本社を置く小倉クラッチは、海外子会社の会計ミスなどで精査に時間がかかるとして、決算発表を延期している。