自然体験促進で地域に活力 環境省が登山道整備など財政支援 手続き簡素化
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 国立公園や国定公園内で動植物の観察などをする自然体験プログラムを促進するため、環境省は登山道など環境整備の費用を財政支援するとともに、必要な手続きを簡素化する方針を固めた。次期通常国会への提出を目指す自然公園法改正案に反映させる。新型コロナウイルス感染症が県内を含む各地の国立公園の誘客にも影響する中、制度改正や補助事業を通じて地域を支援する。

 新型コロナの感染拡大に伴い、各地の国立、国定公園では訪日外国人を含む観光客が激減。ガイドや宿泊施設といった観光関連業者が打撃を受けた。

 群馬県には尾瀬、日光、上信越高原の三つの国立公園と、妙義荒船佐久高原国定公園がある。尾瀬の場合、新型コロナの影響で登山ルート開通が例年より遅れ、今季の営業を見送る山小屋もあった。入山者は近年減少傾向だが、今年はさらに減るとみられる。

 一方、国内では自然の中での活動や、休暇先で働く「ワーケーション」への関心が高まっている。同省は、感染収束時には、訪日客を中心とした観光需要も再び上向くと予測。プログラム目当ての利用者が増えれば、地元経済の回復にもつながると判断した。

 新たな制度では、地元市町村や環境省、プログラムを提供する民間団体などでつくる協議会が、ハード整備も含めた「事業計画」を策定。計画に盛り込んだ事業に財政支援することを検討している。

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