SUBARUが東京・渋谷にAI開発拠点 30年「死亡交通事故ゼロ」目標
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アイサイトとAIの融合について説明する柴田所長

 群馬県に国内唯一の自動車生産拠点を置くSUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)は12月1日、IT企業が集積する東京・渋谷に人工知能(AI)開発拠点「スバルラボ」を開設する。同社が目標とする「2030年に死亡交通事故ゼロ」に向け、高度運転支援システム「アイサイト」とAIを組み合わせた新技術の開発を加速させる。18日に報道陣向け内覧会が行われた。

◎アイサイトを高度化 AIで障害物検知能力を向上へ
 スバルは、運転支援システムの高度化により、死亡交通事故を将来的に65%削減できると見込む。残る35%は、自動通報システム導入や衝突安全技術の継続的な強化によって削減していく考え。

 内覧会でラボの柴田英司所長は「20年代後半までにステレオカメラの認識能力にAIの判断能力を組み合わせ、あらゆる道路での安全性を高めていく」と説明した。

 斎藤徹副所長によると、現在の技術では車や歩行者、白線を検知できるが、路上の雪やわだち、標識の認識は難しいという。今後は障害物の検知能力を向上させるとともに、AI技術によって走行経路の推論を行い、あらゆる状況に対応することを目指す。斎藤副所長は「アイサイトの技術は自動車の歴史を変えた。もう一度車の歴史を変えたい」とした。

 同ラボは、野村不動産のレンタルオフィスビル「エイチワンオー渋谷三丁目」の3階部分を活用する。リモートワーク併用を前提に、エンジニアが働きやすい職場環境を整える。当面は50人規模とし、スタッフの半分は群馬県内や都内の施設で働く社員を異動させる。半分は渋谷エリアのIT企業などで働く人材を募る。ラボに特化した採用ホームページを立ち上げ、採用活動を本格化していく。

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