東京の警戒度 最高レベルへ Go To「自粛は大打撃」 観光地懸念
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 新型コロナウイルスの感染者数の増加を受け、東京都が19日にも警戒度を最高レベルに引き上げる方向で検討していることが明らかになった18日、群馬県内観光地に不安が広がった。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に10月から東京発着の旅行が追加され客足が戻りつつあり、「外出自粛ムードが高まれば大打撃」との懸念が強い。テレワークなどの対応を進めてきた企業には冷静な受け止めが目立つ。

 四万温泉協会(中之条町)によると、「Go To」の影響で10月の宿泊者数は例年並みに回復し、数カ月先の予約も好調。担当者は「仮に東京からの来客がなくなれば、予約の半分以上がキャンセルになる可能性がある」と気をもむ。

 渋川伊香保温泉観光協会(渋川市)によると、東京など県外からの客が増加傾向で、10月以降の宿泊者数は例年の7割ほどに回復。3連休の21~23日は宿泊施設がほぼ満室という。

 ただ、ある旅館には15日ごろから「キャンセルの場合に料金は発生するか」との問い合わせが寄せられている。女性従業員は「移動の自粛要請などがあると3割ほど宿泊客が減ってしまう」と不安を口にし、「お客さまも従業員もコロナに慣れてしまっている面もある。いま一度互いに気を引き締めたい」と話した。

 4月の緊急事態宣言以降に在宅勤務拡大や出張自粛を進めてきた企業は落ち着いて受け止める。東京本社を置くサンデンホールディングス(伊勢崎市)は社員の半数以上をテレワークにし、打ち合わせは原則オンラインで行う。担当者は「今後も国や自治体の方針に準じて対応する」とした。

 群馬県に自動車生産拠点を置くSUBARU(スバル、東京都)は会議や商談にテレビ会議システムを活用。群馬製作所(太田市、大泉町)との往来は必要最低限にとどめており、同社は「今までの対策を継続して状況を見守りたい」とする。

 一方、高崎駅から都内の勤務先へ新幹線で通勤する50代男性は「都内の電車はとても混雑している。感染者が増えている中で不安だ」と胸の内を明かした。

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