四万温泉に低価格ゲストハウス ワーケーションや団体貸し切りに
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改修工事が進む「ルルド」

 群馬県中之条町の四万温泉で旅館を経営するエスアールケイ(同町四万、関良則社長)は年内に、泊食分離を基本とした低価格で泊まれるスパゲストハウスを開業する。長期滞在や余暇を楽しみながら働く「ワーケーション」、団体貸し切りなど多様な宿泊要望に対応。同社は「湯治文化を現代風にアレンジし四万温泉の魅力を発信したい」としている。

 四万温泉協会によると、温泉街には合宿や社員旅行など団体客を収容できる宿泊施設は少ない。ゲストハウスは初めてだという。

 ゲストハウスは鉄骨造5階建て延べ床面積約3300平方メートル。廃業した旅館「花の坊」を買い取り、改修した。

 施設名は「ルルド」とし、宿泊と食事スペースは最大で各70人ほど収容できる。客室は1人部屋や複数人で泊まれる和室があり1人1泊5千円前後。共用の露天や内風呂の温泉のほか、シャワールームや炊事場も設けて「暮らすように泊まる」使い方を促す。企業や学校の合宿需要も見込む。

 食堂には飲食店が入る予定。県産食材を使った朝昼晩の3食や喫茶利用も見込み、宿泊客以外も出入りできる。温泉街で働く人が集う場にも活用してもらいたい考え。新型コロナウイルス収束後にはインバウンド(訪日外国人客)需要も期待する。

 同社は湯治の新たな形態「SHIN湯治」を提唱。「新」「心」「身」「真」「神」などの意味を持たせ、既存の宿とは異なるスタイルづくりに臨む。共感する人を募るため、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で近く支援を募る予定。関社長は「海外の滞在型リゾート地のような温泉地にしたい」と話す。

 同社は四万温泉で高級温泉旅館「鹿覗キセキノ湯つるや」、温泉グランピング施設「シマブルー」、喫茶店「森のカフェ キセキ」を運営している。

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