全信金・信組で貸出金増 コロナ影響で預金も増加 9月中間決算
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 群馬県内の7信用金庫、4信用組合の2020年9月中間決算が27日、出そろった。新型コロナウイルスの影響で弱体化した事業者への支援融資を背景に、全ての信金・信組で貸出金残高が増加した。貸出金や有価証券の利息が増えたのに加え、経費節減に奏功した金融機関が多く、本業のもうけを示すコア業務純益は全信金と3信組で増えた。

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 「新型コロナの影響で資金繰りなどに苦慮している事業者の支援を強化し、資金ニーズに対応した」(しののめ信金)、「緊急融資制度の活用など中小事業者を支援した」(あかぎ信組)など、全ての信金・信組が貸し出しを増やし、地域の企業の経営を支えた。

 預金残高も全ての信金・信組で増加。新型コロナ関連の補助金や給付金が口座に入金されたのに加え、外出自粛で消費活動が減退したためとみられる。

 貸出金増加に伴い、貸出金の利息収入が膨らんだ信金・信組が目立った。市場環境の改善や有価証券残高の増加などに起因して有価証券の配当利息が増えた金融機関もあり、コア業務純益は全信金と3信組で増えた。

 店舗統廃合や新システム導入など、各金融機関が新型コロナ流行前から取り組んでいる事業効率化も寄与した。一方、新型コロナの影響で取引先向けのイベントや会議、出張などが取りやめとなり、経費も抑制された。

 コア業務純益が好調だったにもかかわらず、純損益が減少した信金もあった。桐生信金は「新型コロナの収束が見通せず、将来的なリスクに備えて貸倒引当金を積み増した」、館林信金は「信用コストが増加したため」と説明している。

 県内信金・信組を管理する財務省前橋財務事務所は「人口減少や低金利は継続しているが、各金融機関の経営の健全性に問題はない」と分析する。事業者に対する支援実績を評価した上で「年末、年度末の資金繰りに万全を期してほしい」と呼び掛けている。

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