広域路線バスのルート改正で町同士が意見対立 板倉と明和
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 群馬県の館林市と邑楽郡4町が運行する広域公共路線バスの路線変更を巡り、板倉、明和両町で意見対立が生じている。4月に改正予定だった「館林・明和・板倉線」のルート改正がされていないとして、明和町は「本年度分の運行費負担金は板倉町が支払うべきだ」と支払いを拒否。これに対し、板倉町は「意見に食い違いがあり第三者の判断に委ねる」として、地方公共団体の争いを処理する地方自治法に基づく第三者機関「自治紛争処理委員」に審査を求める方針だ。隣接する町同士の反目に、地元から懸念の声が上がっている。

明和…「実施なし」と負担拒否/板倉…第三者判断を要請へ
 現行ルートは、館林市の東武館林駅から明和町を経由し、板倉町の東武板倉東洋大前駅をつないでいる。

 同市と大泉町を除く邑楽郡4町でつくる「館林市外四町地域公共交通会議」が2014年に開いた担当課長会議で「東武川俣駅のロータリーの供用開始に合わせ、同駅に乗り入れる路線を構築する」とする協議が始まった。

 その後、川俣駅と板倉東洋大前駅を結ぶ改正ルート案について館林市と2町で協議してきた。しかし調整が難航し、今年2月の全体会でルートの変更とダイヤ改正の議案は上程されず、4月からも従来通りのルートで運行されている。

 板倉町では改正ルート案に対し、町南部の区長から「館林駅がルートから外れると、車のない高齢者の太田・佐野方面へのアクセスが悪くなる」などの反対意見が出ていたという。

 これに対して、明和町は「これまで協議を重ねてきたものをほごにされるのは紳士協定違反だ」と反発。「(町内の)区長会の同意を得て、改正ルートを前提に予算計上もした」とし、本年度の運行負担金約300万円については板倉町が払うよう求めている。

 館林市と2町による本年度の負担金に関する契約は11日現在、取り交わされていない。同市は「負担金については両町で調整してほしい」としている。

 板倉町は10日に開かれた町議会全員協議会でこれまでの経過を説明。14日の定例会最終日に、明和町の運行負担金の不払いを不服として、自治紛争処理委員に審査を求める追加議案を提出する方針。

 板倉町議会の延山宗一議長は「2町にそれぞれの考えがあり、話し合いで解決しなかったので調停を申請することになったと想像している。仕方ないが、隣町であり、しこりが残らないか不安だ」とこぼす。

 明和町議会の田口晴美議長は「この問題は第三者を入れずに、当事者間の話し合いで決めるべき問題だ」と述べるにとどめた。

 事情を知る行政関係者は「当事者同士が引くに引けない状況ならば、法的な第三者委員会に諮った方が結果を受け入れられるのではないか」と話している。

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