半導体不足でスバル一時操業停止 群馬製作所が2日間 減産へ
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 世界的な半導体不足を受け、SUBARU(スバル、東京都、中村知美社長)は14日、国内唯一の自動車生産拠点である群馬製作所(太田市、大泉町)の操業を15、16日に停止すると発表した。米インディアナ州の工場では既に減産を実施、1月中に日米それぞれで数千台程度を減産する見通し。半導体不足の影響は、他の製造業者にも広がっており、対応に苦慮する本県関連企業も少なくない。

 群馬製作所に供給される半導体関連の部品の納入遅延が14日午後に発覚した。スバルは「関係各所と調整しているが、状況が日々変化し、調達の見通しが立たない」と説明。2月以降の減産については「今後検討する」としている。

 半導体は第5世代(5G)移動通信システム関連やスマートフォンの需要増加などの影響もあり、自動車向けの供給が滞っている。トヨタ自動車や日産自動車も減産することを明らかにしている。

 群馬製作所の生産台数は年間約70万台で主力車「インプレッサ」などを生産している。新型コロナウイルスの影響で部品供給が滞り、昨年は4、5月に操業を停止し、6月下旬まで生産調整を実施した。通常操業に戻して以降は米国市場の回復基調もあり、前年実績に近い水準の月産6万台前後で推移している。

 関連部品を製造する太田市の下請け業者らは、新型コロナで落ち込んだ売り上げの復調を期待しているだけに、半導体不足による減産への懸念は大きい。

 同市内の金属加工会社社長は「売り上げ減の挽回を見込んでいるのに残念」とため息。内装部品会社社長は「思わぬ足止め。先行きが不透明で、不安になる」と語った。

 太田商工会議所の加藤正己会頭は、群馬製作所が地域に与える影響は大きいと説明。「一日でも早く通常操業に戻り、生産計画の遅れを取り戻すことを期待したい」としている。

 半導体不足の影響は他の本県関係企業にも及んでいる。自動車部品製造のミツバ(桐生市)は半導体の入手に時間がかかるようになり、在庫品などを活用してしのいでいる。担当者は「生産に影響は出ていないが、この状態が長引けばどうなるか分からない」と不安視。ほぼ全ての製品で半導体を使う県央地域の電子機器製造業者は「新しい調達先を見つけるなど手を尽くしている」と明かした。

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