昆虫食の普及目指し他社とも共同開発 高崎のフューチャーノート
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新発売したコオロギパウダー入りチップス

 栄養豊富で地球環境に負荷の少ない「昆虫食」の普及を目指すフューチャーノート(群馬県高崎市本町、桜井蓮代表)が、新製品の開発や企業との商品開発を加速させている。食用コオロギパウダーを使った一口サイズのチップスを昨年12月に発売し、大手パンメーカーと共同開発した限定商品は即日完売した。多くの人の目に触れることで昆虫食の普及を目指す桜井代表は「昆虫食を一般化して地球環境に貢献したい」と意気込む。

 新商品「コオロギと温泉水のチップス」(460円)は直径約3センチ。約70枚入りの1袋にタイで養殖された食用コオロギパウダー約50匹分が入っている。パウダー以外は小麦粉と砂糖、温泉水のみで仕上げた。「子どもにも安心して食べさせられる商品を」という消費者の声に応えた。

 3月にはチョコクランチの発売も予定している。生クリーム入りのゴーフレットも作っており、気軽に手に取ってもらえる菓子のラインアップを増やしている。

 企業向けの販売も伸びている。敷島製パン「パスコ」と、バゲットとフィナンシェを開発し、昨年12月と今月18日に各限定300セットを販売。両日とも即日完売した。ラーメン店を展開する「景勝軒」(伊勢崎市)とは県内2店舗で、魚粉とコオロギパウダーを混ぜた調味料などのテストを始めた。他にも複数企業と共同開発の話を進めている。

 コオロギパウダーは仕入れが増えたことで1袋当たりの輸送費を抑えることができ、価格が下げられるようになってきた。一方、世界的に昆虫食が注目されていることで需要も高まっており、仕入れ価格が高くなる懸念もあるという。

 同社は2019年7月、高崎経済大の学生だった桜井代表が「食用昆虫を一般的な食品として普及させたい」と創業した。現在は同大大学院に進学し、学生と事業主の二足のわらじを履く。

 昆虫食はタンパク質やカルシウムを含むため、国連食糧農業機関(FAO)が人口増加に伴う世界の食糧問題対策に活用することを推奨。国内外で注目が集まっている。

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