超低温冷凍庫製造で大泉工場を24時間体制に 世界シェア2位のPHC
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超低温冷凍庫を増産するPHCバイオメディカ工場=大泉町坂田

 新型コロナウイルスのワクチンを安全で有効に保管できる「超低温冷凍庫」の需要が高まっている。零下50度以下で管理可能な超低温冷凍庫の販売で世界シェア2位のPHC(東京都港区)は、主要拠点のバイオメディカ工場(群馬県大泉町坂田)を3交代の24時間体制に切り替えた。ワクチン接種を後押しするため、同社国内唯一の超低温冷凍庫の生産工場をフル稼働させる。

 バイオメディカ工場は、旧三洋電機の東京製作所内にあり、主に医療用機器を製造している。新型コロナの感染拡大に伴い、ウイルスを外部に漏らさず、清潔な環境で実験するための作業机「クリーンベンチ」や、細菌や細胞を培養する機器など、ウイルス研究に関連する機材の需要が伸長した。

 中でも、ウイルスや薬品を安全に保管するための超低温冷凍庫の注文が世界各国から増加したことから、昨年8月から昼夜2交代、16時間操業の増産体制に移行。各薬品メーカーで開発された新型コロナのワクチンが本格的に流通するのを前に、1月からは24時間操業のフル稼働体制に切り替え、従業員は3交代制で業務に当たっている。

 同社によると、海外からの問い合わせや発注が相次いでおり、さらに国内需要の拡大も見込んでいるという。

 超低温冷凍庫の増産について、PHCを管理する親会社PHCホールディングス(東京都港区)の広報担当者は、新型コロナの収束に向けた重要な任務の一つと説明。「大泉町の工場に勤務する全員が責任の大きさを感じている。必要な機械を安定的に供給していきたい」と話している。

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