群馬銀行「クラウドファクタリング」好調 スマホで債権を現金化
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スマホからも簡単に申し込める群馬銀行のクラウドファクタリング

 群馬銀行(前橋市元総社町、深井彰彦頭取)が取り扱う債権を現金化する「クラウドファクタリング」が好調だ。スマートフォンなどを使いオンラインで完結し、申し込みから入金まで最短24時間と使い勝手の良さが特徴。地方金融機関では最初期の導入で、昨年8月のサービス開始から既に366件の利用があった。当座の資金繰りに悩む中小企業にファクタリングの利用が広がる一方で、全国的には悪質な業者による問題が発生しており、専門家は業者を吟味することの大切さを指摘している。

 同行とフィンテック企業のOLTA(東京都港区)が共同事業として「群馬銀行クラウドファクタリングpowerd by OLTA」をスタート。主に売掛債権の信用力を審査するため、創業間もない企業や零細企業でも利用できる。手数料は2~9%で、請求書発行先に知らせることなく完結するのもメリット。売り掛けが支払われた後に弁済する。

 これまでに333社(300法人、33個人事業主)が計366件利用した。8回もリピートした企業もあるという。同行は「振り込みまでのスピードが融資より圧倒的に早い。支払いまでの期間が長くかかる建設業や製造業で利用されるケースが多い」と指摘する。

 2回利用した県央地域の繊維業の男性経営者は「初めてでも申し込みから4日ぐらいで振り込まれた。手形の決済まで5カ月ほどかかるので、本当に助かる」とした。

 一方でファクタリングを巡っては、悪質な業者が高額な手数料を取ったり、債権の買取額を著しく低くしたりして問題になるケースが発生しているという。ファクタリングの全国一斉無料電話相談も受け付けた猿谷直樹弁護士は「悪質な業者もいるので、利用する際はしっかりとした業者を選んで」と呼び掛けた。

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