手ぶらでOK 乗車は顔認証 前橋市と群馬大 自動運転バス公道実験
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中央前橋駅を出発する自動運転バス

 前橋市や群馬大などでつくる「前橋5G社会実装プロジェクト」(会長・山本龍市長)は15日、5G技術を使った自動運転バスの実証実験を上毛電鉄中央前橋駅―JR前橋駅間で始めた。高速・大容量の通信が可能となる5G技術で安全性の向上につなげ、顔認証技術を活用した手ぶら乗車の検証も行う。28日まで。

 カメラやセンサーなどを搭載したバスは、直線道路などでは第4世代高速通信「LTE」で制御し、道路状況が複雑な中央前橋駅周辺は5G技術を活用する。限定的なエリアで展開する通信規格「ローカル5G」のアンテナを同駅舎に設置。路肩に置いたカメラやセンサーも含め、より詳細なデータを群馬大の遠隔管制室に遅滞なく送信する。

 この日は中央前橋駅で式典を開き、前橋駅へ向かう自動運転バスに関係者が乗車した。あらかじめマイナンバーカードで顔情報を登録した乗客は、乗降口のタブレットの前でマスクをずらして顔認証を行い、切符や現金精算が必要ない手ぶら乗車を体験した。

 その後、群馬大の遠隔管制室を公開。同大の小木津武樹准教授が、バスや中央前橋駅周辺から送られた映像をモニターで示し、5G技術で鮮明な映像をリアルタイムで確認できるようになったことを説明した。

 小木津准教授は「公共交通の運転手不足など地方の課題解決に役立てられるよう開発を進めたい」とし、2022年度中の実用化を目指す方針を話した。

 18年度に始まった自動運転バスの実証実験は今回で3度目。総務省の「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に採択され、事業費約2億3000万円は国が全額補助する。

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