宿泊者数 最少515万人 昨年の4割減、コロナ影響
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 群馬県内にある旅館やホテルの2020年の宿泊者数は前年比40.4%減の延べ515万2320人で、現在の統計手法になった11年以降で最少となったことが26日、観光庁が発表した宿泊旅行統計(速報値)で分かった。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令などの影響で大きく落ち込んだ。今年に入っても厳しい状態が続き、観光業界から支援を求める声が上がっている。

 昨年4月、政府が緊急事態宣言を発令。感染者が多い都市部からの人の流入を抑えるため、県は宿泊施設に休業を要請した。この結果、県内宿泊者数は4月に前年同月比78.5%減の延べ14万6470人、5月に98.3%減の延べ520人とかつてないほど落ち込んだ。

 その後、県の観光需要喚起策「愛郷ぐんまプロジェクト」や政府の観光支援事業「Go To トラベル」の効果もあり、客足は徐々に回復。10月は16.4%減の延べ54万7550人、11月は14.4%減の延べ60万3390人まで盛り返した。単月で前年を上回った温泉地もあった。

 ただ12月は新型コロナの「第3波」を受けてGoToトラベルが一時停止となったことから、29.8%減の延べ46万9920人となった。

 今年に入って東京圏などに緊急事態宣言が再発令され、平日に休館する宿泊施設も出ている。草津町では1月の宿泊者数が前年比63.4%減となった。

 草津温泉観光協会は「観光業は昨春から新型コロナに振り回され続けている」と指摘。「GoTo再開に期待したいが、それも新型コロナとのせめぎ合い。ワクチンの普及と収束を祈るしかない」とため息をつく。渋川伊香保温泉観光協会は「宿泊施設はどこも厳しい。GoTo再開や、愛郷ぐんまプロジェクトの第2弾があれば」と期待する。

 県観光魅力創出課は「新型コロナが落ち着いた段階で何らかの支援ができるよう検討したい」とした。

 県内の宿泊者数は13年に延べ913万8510人を記録。その後は800万人台で推移し、19年は864万8440人だった。

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