全17万世帯に消毒液 新型コロナで高崎市 職員が訪問し配布
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 新型コロナウイルスの家庭内感染を防ごうと、群馬県高崎市は、市内全17万世帯に手指消毒液と除菌スプレーを配布することを決めた。市内の陽性判定者のうち、感染経路が家庭内である人が増加していることから対策が急務と判断した。職員が各世帯を訪問して直接配布し、改めて市民への注意喚起の機会にもする考えだ。

 市は全世帯への配布について「家庭内感染を防ぐための全国初の取り組みではないか」としている。配布は大型連休がスタートする29日ごろからで、1カ月程度かかる見通し。約2300人の職員のうち約800人が配布を担う。

 消毒液と除菌スプレーはメーカーに増産を要請して必要数を確保した。購入費1億2800万円は国の地方創生臨時交付金を充てる。

 市内の陽性者を感染経路別に見ると、3月15日以降、1週間ごとに家庭内感染は14%、27%、50%と推移。会食は55%、32%、9%、不明は32%、32%、27%となっている。感染経路の推移を受け、飲食店関連の対策と並行して「家庭内にウイルスを持ち込ませない」ための対策が必要として準備を進めた。

 市はこれまでも、高齢者や子どもを対象にしたマスクの配布、飲食店などへの消毒液の配布などに取り組んできたが、全世帯を対象に感染防止を目的とした物品を配布するのは初めて。

 富岡賢治市長は「コロナの家庭内感染を防ぐための具体策としては、これ以外にないと考えて配布することにした」としている。(米原守)

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