焼きそば、ラーメン、冷やし中華… 欧州へ、ビーガン向け麺 卵不使用で好評、販路拡大を目指す 根岸物産
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根岸物産のビーガン向け商品

 麺製品製造・販売の根岸物産(群馬県藤岡市藤岡、根岸幹彦社長)は、海外で好調な売れ行きを見せているビーガン(完全菜食主義者)向け商品の輸出を欧州圏に拡大する。卵不使用の麺類で、欧州ではドイツを皮切りにオランダやオーストリアでの販売を目指す。同社は「日本食ブームが起きている今が商機。販路を拡大したい」と意気込んでいる。

 同社は10年前から主力商品のうどんを米国やオーストラリアに輸出している。動物由来食材への規制が厳しい海外での売り上げを増やすため、5年ほど前にビーガン向けの焼きそばを開発したところ、受注が増え、カタールやシンガポールなどにも販路を拡大した。

 ビーガン向け商品は現在、焼きそばのほか、ラーメン(しょうゆ、みそ、豚骨)と冷やし中華があり、輸出する商品の2割ほどを占めている。味に加え、冷凍状態で賞味期限が1年あることも好評だという。

 昨夏には、日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センターの支援を受け、ラーメンの製造工程や特徴を紹介するPR動画を制作。国内のバイヤー向け展覧会や海外での商談会で活用している。

 根岸社長は「主力のうどん、そばをビーガン向けにできないか開発を進めている。海外の需要を取り込み、今後も輸出量を増やしたい」としている。
(後藤遼平)

◎県産食品輸出、誘客の鍵

 日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センターは、ビーガンへの対応を県産食品の輸出やインバウンド(訪日外国人客)誘致における成長戦略の鍵と捉え、「グンマ ヴィーガン プロジェクト」と銘打ったさまざまな取り組みを進めている。

 県産食材の輸出促進では、2月にオランダ・アムステルダムと結んだオンライン商談会を開いたほか、昨年は米ロサンゼルスでPRイベントを開催。2019年には米国やオーストラリア、ドイツのビーガン料理のシェフを招いた試食・商談イベントを2度開き、いずれも好評だった。ジェトロは今後もビーガン市場に向けた県産食材のPRを強化していく考えという。

 ビーガンは卵や乳製品を含め、動物由来の食材を口にしない。本県はビーガン向けの“キラーコンテンツ”とされるこんにゃくを始め、野菜やキノコ類、ウメなどの生産が盛んで、それらを使った加工・発酵食品も多い。ジェトロ群馬の担当者は「県民に自覚はなくとも、実は県産食材はビーガンとの親和性が高い」と指摘している。
(寺島努)

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