上信電鉄の新駅設置向け検証 上州一ノ宮-神農原間 富岡市
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 公共交通を整え、地域住民や周辺工場の従業員らの利便性を向上させるため、群馬県富岡市は、上信電鉄の上州一ノ宮(同市一ノ宮)―神農原(同市神農原)間の新駅設置に向けた検証に乗り出す。民間事業者に測量などを委託し、駅舎やホームの建設に適した候補地をリストアップする。調査結果を受け、新駅の必要性や設置の可否などを協議する。

 2.3キロの同区間には、住宅やアパートが並び、地域住民の代表者から新駅設置を望む声が挙がっていた。車載機器を製造するヨコオ(東京都)の富岡工場や加工食品を生産する東京カリント(同)の群馬工場などが集積する神農原工業団地も沿線にあり、従業員の利用も想定される。

 住民や企業からの要望を受け、市は新駅設置検証のための予算472万円を確保。指名競争入札で測量事業者を選定する。

 市企画課によると、法令に適合した駅舎やホームの候補地、駐車スペース、駐輪場、主要道からの経路など調査することは多く、さまざまな角度から設置の可能性を協議する。同課は「新駅設置に向けた第一歩」と説明している。

 上信電鉄(高崎市)によると、昨年4月~今年3月の1日当たりの平均利用者数は上州一ノ宮駅が271人、神農原駅は128人だった。また、ヨコオによると、同社富岡工場の従業員数は昨年3月末時点で935人。

 上信電鉄は2014年、高崎市が建設費用を負担する形で、佐野のわたし駅(同市上佐野町)を設置している。(細井啓三)

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