スバル北米工場 月末まで稼働停止 半導体不足で1万5000台減産 群馬・矢島工場も一時的に
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 世界的な半導体不足で部品の供給が困難になったとして、SUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)は20日、海外唯一の生産拠点である米インディアナ州の工場の稼働を19日に停止したと明らかにした。停止は4月末まで続き、約1万5000台が減産となる見込み。主力生産拠点の群馬製作所矢島工場(群馬県太田市庄屋町)も生産を一時停止しており、県内関係者からは不安定な先行きを懸念する声が上がった。

 稼働を一時停止したのは北米向けの車両を製造する「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ・インク(SIA)」。停止期間は30日までの10稼働日で、同工場にある二つの生産ラインのいずれも停止する。5月3日から二つとも再開する見通し。

 同社は半導体不足のため1~3月に国内外で約4万8000台の減産を見込み、加えて今月10日から矢島工場の稼働を停止している。同工場に二つある生産ラインのうち一つは21日から再開するものの、4月の追加減産規模は国内外合わせて約2万5000台に上ることになる。

 相次ぐ減産に地元関係者は先行きを不安視する。取引のある太田市内の部品メーカー社長は「これほど不安定だったことはない」と危機感を募らせ、「減産分を取り戻そうと今後生産を急激に増やした場合、他の部品でも不足が起こるのではないか」と心配する。

 群馬経済研究所(前橋市)は「長期的に見たとき企業体力が落ちれば雇用に影響が出かねない」とする。新型コロナウイルスの影響で半導体に限らず供給網の弱さが顕在化しているとして「いつどこでリスクが露呈するか分からない」と指摘する。
SIAは「レガシィ」「アウトバック」「アセント」「インプレッサ」の4車種を中心に、平常時で1日約1700台を生産する。2020年の生産台数は世界生産台数の3割以上を占める31万4000台だった。
(大森未穂菜)

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