《新型コロナ》全県で警戒度3に 変異株の拡大を防止 1日から群馬県
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県は28日、県指針に基づく警戒度について、前橋、伊勢崎、太田、大泉以外の31市町村も、1日から3に引き上げると発表した。全県で警戒度3とし、大型連休中の人の流れを抑え、感染拡大に歯止めをかけたい考え。従来株より感染力が強いとされる「N501Y」変異株の感染確認が増えており、変異株の市中感染が始まっている可能性もあるとして一層の警戒を呼び掛けている。

 警戒度3への引き上げに伴い、感染防止策が取られていない場所への外出や、高齢者・基礎疾患がある人の不要不急の外出は自粛を求める。事業者にはテレワークの実施目標を5割とすること、高齢者施設や病院には直接面会の禁止を要請する。

 県内では28日に60人を超える新規陽性者が発表されており、大型連休中に同程度の感染状況が続けば、警戒度を4に引き上げることも検討するとしている。

 山本一太知事は同日の記者会見で「大型連休に人の流れを抑えなければ、さらに感染が拡大する恐れがある」と述べた。27日時点で1日当たりの新規陽性者は1週間平均で39.6人。この状況が続けば医療体制が再び逼迫(ひっぱく)するなどとして、警戒度の引き上げを決めた。

 接待を伴う飲食店への対策を強化するため、従業員の陽性が1人でも判明した場合、接触の度合いを問わず全従業員を検査する方針も示した。同一地域の3店以上で陽性者が確認された場合は、地域の全店舗で検査する。

 一方、県内での「N501Y」変異株への感染確認は今月に入り急増。1週間ごとに見ると、3月22日の週の5人から、今月12日の週には36人に増えた。それぞれの週の陽性者に対する割合は、3月22日の週が3.8%だったが、今月12日の週には16.4%に上昇している。

 若年層が目立っており、3月22日~今月27日に「N501Y」変異株への感染が確認された88人のうち6割が20、30代だった。保健所別では、伊勢崎24人、前橋20人、高崎、富岡各14人の順で、都市部が多かった。

 推定される感染経路は「家庭」が最多の52%で、次に多い「不明」は27%。ただ、不明のうち半数以上に県外への行動歴がある。県は活動が活発な若い世代が県外から家庭や職場に持ち込み拡大した可能性があるとみる。連休を迎え、県外に住む家族の帰省にも注意が必要としている。

 飲食業界支援の「Go To イート」の食事券は、新規発行を5月末まで延長する予定だったが、感染状況を踏まえ、1日から発行を見合わせる。発行済みの食事券については、6月末としている利用期限に変更はない。店舗での利用は自粛を求めるが、テークアウトや配達、県の「ストップコロナ! 対策認定店」では利用できる。
(山田祐二)

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