水槽の養殖ヒラメ出荷 環境技術研究所 1年で成魚 仏料理に
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環境技術研究所の水槽内で餌を求めて泳ぐヒラメ

 環境技術研究所(群馬県前橋市下小出町、嶋田大和社長)が養殖ヒラメの出荷を開始した。水槽で1年かけて育てた40センチほどの成魚が順次出荷され、市内のホテルでは「群馬の海の幸」としてフランス料理の食材となっている。

 昨年4月に同市六供町の同社開発センターの水槽で育て始めた60匹余りが、出荷に適した大きさになった。海での養殖は冬場に食欲が落ちて成長が止まり出荷まで1年半かかるが、同社は水槽の水温を高く保って成長を促進した。海は大規模に行える利点があるため、同社は水槽内で多く飼う方法や水質浄化の研究を重ねていく。

 納入先は中心市街地にある白井屋ホテルの「ザ・レストラン」。薄く切った山ウドをのせ、赤ワインやしょうゆなどのソースをかけた料理「平目 山ウド」として、コース料理の一品となっている。

 レストランはフランス料理に群馬の要素を取り入れるイノベーション(革新)を掲げており、「内陸でヒラメを養殖するイノベーションと思いが重なった」(片山ひろシェフ)。活魚であるため、頭やあらをソースに生かせる利点もある。

 環境技術研究所は今後、飼育技術や水質浄化装置などの養殖システムを企業や団体に売り込む。高齢者が趣味として育てるケースも考えており「生きがいになり、収入になる」(嶋田社長)としている。(斎藤洋一)

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