《新型コロナ》県営接種センター24日から試験運用 太田・旧韮川西小跡地に
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 新型コロナウイルスワクチンの大規模接種に対応する県営ワクチン接種センター(仮称)について、群馬県は13日、太田市の旧韮川西小跡地で24日から試験運用を開始すると発表した。6月初旬の本格運用までは1日約100人程度に対応する。一方、県内の重症者の若年化をうかがわせるデータも公表。従来株より感染力が強いとされ、重症化リスクの高まりも指摘される変異株の影響が大きいとみられ、感染を巡る状況は悪化が続いている。

 試験運用の開始に向け、県は同市と対象者を調整しており、試験段階では無料通信アプリ「LINE(ライン)」の予約システムは使用しないとしている。接種時間は夜間の実施も含め調整中という。本格運用では予約システムを導入し、1日最大千人への接種を目指す。

 県によると、市町村が進めている高齢者(約58万人)への接種の進捗(しんちょく)率は12日時点で、1回目が1.3%、2回目が0.1%にとどまっている。県は7月末までに高齢者への接種完了を掲げており、13日の記者会見で山本一太知事は「7月末の完了を後押しし、(その後の)一般県民への接種の飛躍的な向上を目指したい」とした。

 県は東毛地域に最初の県営センターを開設した後、県全体の接種の進捗状況を考慮しながら、他地域での展開も視野に入れる。

 県営センターで使用する米モデルナ製ワクチンは、近く国内での承認が判断される見込み。県は試験運用開始に間に合うよう国から供給されるとしている。

 一方、13日までの7日間で、1日当たりの新規陽性者の平均は90.0人と過去最多を更新。専用病床の稼働率も急伸して6割超が続き、感染状況の悪化に歯止めがかかっていない。

 人工呼吸器を使用している重症者は若年化しているもようだ。「第3波」の際に最も多かった1月18日は40、50代が9%、60代以上が91%だったが、県内でも変異株N501Yの検出が顕著となった5月11日時点では、40、50代が21%、60代以上が79%となった。酸素投与している中等症でも20~50代は1月の16%に対し、11日は40%だった。

 変異株との関連は明らかではないが、12日にはこれまでで最も若い年代の40代男性(基礎疾患あり)の死亡が発表されている。
(山田祐二)

◎群馬県内新たに91人陽性 木曜最多

 新型コロナウイルス感染症で、県と前橋、高崎両市は13日、新たに10歳未満~100歳以上の男女91人(1人は年代など調査中)の陽性が判明したと発表した。木曜の発表数としては最多。死亡後の検査で1人の陽性が判明したことも明らかにした。県内での感染確認は、再陽性も含め累計7037人(うち111人死亡)となった。

 県によると、死亡したのは県内に住む男性。遺族の意向で年代は非公表だが、高齢者で、基礎疾患があった。

 従来株より感染力が強いとされるN501Y変異株は、20~70代の男女14人から検出された。N501Yへの感染確認は計258人となった。
 専用病床の稼働率は13日夜時点で、前日より1.9ポイント下がり63.4%となった。

 既に確認されているクラスター(感染者集団)では、利根沼田保健所管内(沼田市、利根郡)の中学校関連で新たに関係者1人の陽性が明らかとなり、陽性判明は計22人となった。7日に発表された伊勢崎市の有料老人ホーム関連では、新たに入居者1人の陽性が判明、計15人となった。
(山田祐二)

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