コストコが明和に進出 県内2号店、23年ごろ開業へ 大型店の空白地に集客
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コストコの出店予定地
コストコ出店予定地と主な大型商業施設

 米国発祥の会員制量販店「コストコホールセール」を運営するコストコホールセールジャパン(川崎市)が群馬県明和町に新規出店する方向で調整していることが24日、町への取材で分かった。2011年にオープンした前橋倉庫店(前橋市鶴光路町)に次ぐ県内2号店として、23年ごろの開業を目指すとみられる。大型ショッピングセンターの空白地への出店計画となり、東毛地域に加え、栃木や埼玉両県などからの集客が見込めそうだ。

 明和町によると、出店予定地は同町矢島の国道122号(館林明和バイパス)沿いで、敷地面積約7.4ヘクタール。店舗の規模は前橋倉庫店(売り場面積9573平方メートル)と同程度になるとみられる。現在、町内にないガソリンスタンドについても、敷地内に同社が建設する見通し。

 町は、もともと田畑だった予定地周辺の土地を買い取り、大型店などの誘致に乗りだしていた。同バイパスが18年に開通したのをきっかけに、同社との調整が始まったという。既に同社との間で土地売買契約を結んでいる。今後、1年程度で土地の造成を終え、同社に引き渡す予定。

 出店計画について、同社は上毛新聞の取材に対し、「来月、愛知県に出店予定の店舗の他に、新規オープンなどに関して現段階で発表しているものはない」としている。

 コストコは1983年に米ワシントン州に1号店を開業。日本には99年に初出店した。今年5月末時点で12の国と地域に809店舗を展開している。国内には29店舗があり、北関東には前橋倉庫店以外に茨城県内に2店ある。前橋倉庫店は約400人が勤務している。

 冨塚基輔町長は「栃木や埼玉からもアクセスしやすい。新しい大規模店が出店することで近隣の人がショッピングを楽しめる場所が増えることは喜ばしい」と歓迎している。

 出店後は地元雇用も見込まれる。周辺の大型店は、約10キロ南にイオンモール羽生(埼玉県羽生市)、約20キロ北東に佐野プレミアム・アウトレット(栃木県佐野市)などがある。(大森未穂菜)

◎町内へ波及効果期待 隣県から誘客に経済活性化

 明和町にコストコホールセールジャパン(川崎市)が新規出店を調整していることが分かり、地元の期待が高まっている。埼玉や栃木を含めて広範囲から買い物客を町に呼び込めることから、地域の購買行動にも大きな変化をもたらすとともに、経済活性化の起爆剤になりそうだ。

 同社が運営するコストコホールセール(コストコ)は年会費を払う会員制量販店で、生鮮食品からアウトドアグッズ、電化製品など幅広い商品を倉庫のように山積みし、まとめ売りするという独自の手法を特徴とする。

 国道122号(館林明和バイパス)沿いの出店予定地の周辺には、佐野プレミアム・アウトレット(栃木県佐野市)やイオンモール羽生(埼玉県羽生市)などの大型商業施設がある。いずれも車で約30分程度で行ける範囲にあるものの、コストコは独自の店舗形態から周辺の商業施設と競合しないと見込んだとみられる。

 明和町商工会の石倉利昭会長(65)は「(地元の人は)アクセスの良さから羽生など近隣の商業施設へ買い物に出ていく一方だった」と指摘。コストコが開業すれば「広い範囲からたくさんの人が町に訪れる。経済が活性化し、商業を発展させるチャンスだ」と期待を寄せ、「町の産業に目を向けてもらう機会にもなる。良い循環をつくりたい」と意気込む。

 コストコは家族連れや若者に人気がある。同会青年部長の鯉沼英治さん(41)は「コストコの出店で地域の魅力に気付いてもらえれば、町への移住・定住にもつながる」と話した。(まとめ 大森未穂菜)

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