筋ジス患者の長井さん ビジネスコンサル会社設立 「同病の人に勇気を」
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「多くの人の手助けをしたい」と話す長井さん

 筋肉が再生しにくくなる難病、筋ジストロフィー患者の長井武久さん(60)=群馬県高崎市=が、ビジネスコンサルティング会社「NKS」を立ち上げた。起業支援などのオンラインセミナーを開いており、「新型コロナウイルスの影響で悩みを抱えている人を支えたい」と意気込んでいる。

 長井さんは、中学生の頃から症状が出て、35歳で1人での歩行が難しくなり車椅子の生活となった。58歳の時に介助をしてもらっていた家族に体調不良があり、障害者グループホームに入所。施設の関係者や入居者と接するにつれ、新たなことに挑戦したいと感じ、長く勤めていた会社を60歳の定年を前に退職した。

 グループホームで障害のある女性が苦労している様子を見て、そうした人がもっと輝ける社会が望ましいのではないかと思うようになった。「自分に何かできることはないか」と考えていたところ、女性実業家、久道さおりさん(東京都)が運営している日本女性支援協議会の活動に興味を持って講座を受けた。

 同講座は、女性を対象に会員制交流サイト(SNS)を活用して在宅でできる仕事の支援を展開する。長井さんは「起業や自立を希望する人の役に立ちたい」と思い、コンサルティング会社を昨年12月に設立した。

 現在、定期的にオンラインでセミナーを開いている。長井さんは「『障害者のグループホームに住む起業家』になり、同じ病気を患っている人に勇気を与えられれば」と話している。(吉野友淳)

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