伊勢崎で「ブレイクスルー感染」か 2回接種の24人陽性 医療機関でクラスター
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 新型コロナウイルス感染症で、群馬県は22日、伊勢崎市内の医療機関で入院患者17人と職員8人の計25人の陽性が同日までに判明したと発表した。このうち24人は既にワクチンを2回接種していた。2回接種後に2週間以上が経過してから感染が確認される「ブレイクスルー感染」だったとみられる。県は国に依頼して原因を調べる。

 この25人は10~80代の男女で、20~22日に陽性が判明。県はクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。この医療機関では全ての病床病棟で受け入れを停止している。25人のうち残る1人はワクチンを1回接種済みだった。

 一方、県と前橋、高崎両市が22日に発表した新規陽性者は10歳未満~70代の男女25人。県内での感染確認は、再陽性を含め累計1万6418人(うち170人死亡)となった。県警は沼田署に留置している20代男性の陽性が判明したと発表、桐生市は市本庁舎に勤務する40代男性職員の陽性が判明したと発表した。
(稲村勇輝)

◎群馬の2回接種率は市町村で差 10町村8割超、市部6~7割

 政府が希望者への新型コロナウイルスワクチン接種が完了する11月ごろをめどに行動制限の緩和を目指す中、上毛新聞が県内35市町村の接種状況を調べたところ、2回接種率は最も高い神流の91.2%をはじめ10町村が8割を超える一方、市部の多くが6~7割程度にとどまるなど自治体差があることが22日分かった。最も低いのは大泉の49.2%。各市町村は残る接種対象の多くを占める若い世代の接種促進に向け、取り組みを加速させている。 政府が希望者への新型コロナウイルスワクチン接種が完了する11月ごろをめどに行動制限の緩和を目指す中、上毛新聞が県内35市町村の接種状況を調べたところ、2回接種率は最も高い神流の91.2%をはじめ10町村が8割を超える一方、市部の多くが6~7割程度にとどまるなど自治体差があることが22日分かった。最も低いのは大泉の49.2%。各市町村は残る接種対象の多くを占める若い世代の接種促進に向け、取り組みを加速させている。

 接種率は、各市町村から得た「ワクチン接種記録システム(VRS)」に入力済みの接種実績(22日午前9時時点)と、住民基本台帳年齢階級別人口(今年1月1日現在)に基づく12歳以上の推計値から上毛新聞が算出した。接種記録がVRSに入力されるまで時間差があり、医療従事者ら先行接種分のVRS入力状況にも市町村差があるため、自治体によっては実際の接種率より低い数値の可能性がある。

 2回接種率は神流に次いで川場89.7%、上野88.0%、嬬恋87.0%などの順に高く、大泉に次いで太田59.4%、館林59.7%、富岡60.5%などの順に低かった。23町村の平均接種率が76.3%なのに対し、12市の平均接種率は66.4%と10ポイントの差があった。

 最も高かった神流は集団接種の予約申し込みがなかった町民への個別連絡など、きめ細かな対応が奏功したと分析。12市で最も高い75.4%だった沼田は「土日や夜間などにも集団接種を多く実施したことが要因ではないか」とした。

 一方、最も低かった大泉は、若年層が多い人口構成などを理由に挙げた上で「中学3年、高校3年の受験生をはじめ若年層の接種を加速させるため、土日の接種を増やす」とした。12市で最も低かった太田は当初、分かりやすさを重視して65歳以上の接種申し込みをオンラインではなく、はがきで受け付けたことで「事務手続きに時間がかかり、結果として接種時期が遅れた」とみている。

 県は2回接種を証明する独自の「ワクチンパス(仮称)」を創設し、早ければ10月にも再開したい意向の経済対策に活用する方針を示している。既往歴などで接種できない人らを念頭にPCR検査の陰性証明などでも対応できるか検討しているが、未接種の人が不利益にならないような工夫も求められそうだ。
(まとめ 西山健太郎)

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