群馬銀行が12支店統合 来年1~6月 専門分野に人員厚く「利便性は損なわない」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 群馬銀行(前橋市元総社町、深井彰彦頭取)は28日、来年1~6月に高崎西支店など県内外の12支店を近隣の支店に統合すると発表した。他の店舗との距離が近かったり、利用者が減少したりしている店舗が対象。同行は中期経営計画(2019~21年度)で10店舗以上を統廃合する方針を打ち出していたが、新型コロナウイルス感染症によるデジタル化の進展なども踏まえ、当初予定を上回る28店舗の統廃合を計画期間内に実施する。

 今回の統合は支店名や口座番号などを引き継ぐ「支店内支店」の形で行うため、利用者の手続きは不要。併設の現金自動預払機(ATM)の営業も終了する。統合先の支店まで距離のあるケースでは移動店舗車の導入なども検討する。

 統合は同行が進める「チャネル(接点)改革」の一環。同行の窓口利用者数は07年度から20年度までに45%減少した一方、インターネットバンキングの契約者数は個人が3倍、法人が1.7倍に増加している。利用者のニーズも相続や資産運用、事業承継など多様化しており、専門性の高い相談への対応が求められているという。

 店舗統合で捻出できる約110人の人員を、専門的な知識の必要なコンサルティング分野などに配置。顧客ニーズに対応しつつ手数料収入を得るなど、低金利の中でも銀行の収益確保を目指す。スマートフォンアプリや法人向けのポータルサイトも充実させるなど、店舗が減少しても利用者の利便性は損なわないようにする。

 同日開いた定例会見で深井頭取は「小規模店を張り巡らすことが、必ずしも顧客のニーズに応えることになっていない。大型店での設備更新や専門性の高い人材の配置で、顧客満足度を高めていきたい」とした。
(宮村恵介)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事