自動運転 20年へ加速 社会実装研究センター完成 群大・荒牧
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大小の車両の作業が可能な車両整備開発室
CGを360度のスクリーンに映し出すシミュレーター
管制ルームに隣接する遠隔操縦室

◎企業と連携強化実験車両やCG

 自動運転研究を進める群馬大(平塚浩士学長)の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS、太田直哉センター長)が前橋市荒牧町の荒牧キャンパス内に完成し15日、報道機関に公開された。自動運転の研究拠点として、先端設備を備えるほか、参画を目指す企業向けの研究室も用意。決められたエリアで全ての操作を自動化する「レベル4」の2020年実用化を目指す。

 敷地内には総合研究棟と試験路を設置した。2階建ての研究棟は、同大と企業のコミュニケーションを取りやすくするため、交流空間を広く設けた。貸し出し用の研究室は12室あり、すでに半分ほどが埋まる。

 損害保険会社とも連携協定を結んでおり、太田センター長は「幅広い分野の団体と協力し、実社会での活用を見据えた研究を行う」と説明する。

 管制ルームには今後、実証実験地に遠隔指令を送るためのシステムを構築する。遠隔運転室もあり、車両が動かなくなった際でもルームから対応ができるようになるという。

 360度取り囲むスクリーンに、実在する道路のCG映像を投映できるシミュレーション施設も設けた。実車両を置いた検証も可能で、運転者がいらない車の内部構造もイメージしやすくなるという。データセンターには実験記録など600テラバイト分のデータを保管でき、情報は新たな人工知能(AI)開発にも活用可能だ。

 夏ごろまでに自動運転システム搭載の自動車を1人乗りから25トントラックまで大小18台をそろえる予定で、「公的な研究機関では世界最大規模」としている。

 試験路は約6千平方メートル。信号や標識は可動式で、具体的な交差点を想定した実験ができる。人や自動車が飛び出すような実験もダミーの車などを用いることで可能という。18日に開く竣工式では、参列者を前に実験車両のデモンストレーションを行う。

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