みなかみ町政 停滞 8月予定の花火大会を延期 町長セクハラ問題
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 群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長(50)からセクハラを受けたとされる問題で、町政の停滞が深刻化している。町は27日、8月に開催予定の花火大会をセクハラ問題への対応で準備が遅れたことなどを理由に延期すると明らかにした。イベント主催者から町長の出席を断られるケースも出ているほか、町職員からは「町長との信頼関係は崩れている」との声が漏れる。

◎イベント出席拒否 職員「今後読めず」

 同日の町議会全員協議会で、町は花火大会を主催する団体が決まらず、延期する日程も未定だと説明した。前田町長が町商工会に主催するよう求めているが、難色を示されているという。前田町長は「時期をずらしてでもやりたい。できる限りの方法を模索している」と述べた。

 混乱は議会だけでなく役場内にも広がる。ある幹部職員は「町長の今後が読めないので、政策的な話を進められない」と顔をしかめる。町長が行事や式典を欠席して笠木淳司副町長が代理出席するケースが増えており、職員からは副町長への負担の集中を懸念する声も聞かれる。

 5月のラフティングイベントではあいさつするのを拒否され、今月23日に開かれた「月夜野ホタル観賞の夕べ」でも参加を見合わせるよう要請されるなど、前田町長が地域の顔としての役割を果たせない場面も出始めている。

 前田町長は上毛新聞の取材に「以前と同じとは言わないが、(町政が)停滞しているとは考えていない」とコメントした。

 町民も影響に気をもんでいる。温泉施設の関係者は「町のイメージが低下している。早く解決してほしい」と訴え、男子高校生(17)は「町の政治への信頼感が薄らいでいる。どうなるか心配」と口にした。ホテルで働く男性(79)は「不信任案が否決された以上、前田町長に頑張ってもらうしかないのでは」と話した。

 一方、県警は強制わいせつの疑いで前田町長を立件する方針を固めたとみられる。町議会本会議で否決された町長の不信任決議案の再提出を模索する動きがあり、小野章一議長は「警察の対応を見ながら、検討することになると思う」と述べた。

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