生ごみ堆肥化 海外へ 岡田製作所が東南アジアでプラント建設
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東南アジアで展開する岡田製作所の堆肥化プラント

 生ごみなどの堆肥化プラント製造の岡田製作所(群馬県館林市近藤町、鈴木郁男社長)が、海外進出に乗り出している。フィリピンで国際協力機構(JICA)から事業採択され、ベトナムの肥料会社と契約しプラント建設を急ぐ。東南アジアは経済発展や人口増に伴ってごみ問題が深刻化しており、需要拡大を見込んで積極展開する。

 同社は生ごみや家畜の糞尿ふんにょうなどを発酵させて有機肥料にするプラントを手掛ける。国内では有数のメーカーだが需要の先細りが懸念されるため、海外展開を検討してきた。

 同社によると、フィリピンは生ごみの焼却処分が禁止されているが、他に有効な処理策がないため、ごみ問題が深刻という。同社は、中小企業の海外展開を支援するJICAの「普及・実証事業」の採択を受け、ルソン島南東部のレガスピで日量10トンの生ごみを処理できる施設を造る。年内に完成させ、年明けから実証事業を行う。

 ベトナムは養鶏が盛んで、これまでは鶏ふんをそのまま肥料として畑に使っていた。それが禁止されたことに加え、有機肥料の需要が高まっているため堆肥化技術の引き合いが強まっている。同社はホーチミン近くの肥料会社と月内にも契約してプラントを設置する計画だ。ハノイの業者も関心を示しているという。

 同社はすでにベトナムの大卒者を正社員として採用した。フィリピンからは技能実習生を受け入れ、設立を予定する現地法人での展開を担ってもらうことも検討する。

 鈴木社長は「堆肥化で環境を改善でき、農家の役にも立てる。将来的には海外比率を2~3割に高めていきたい」としている。

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