鳥獣被害7.3%減5.6億円 過去10年で最少 防止柵が効果 17年度
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 2017年度の野生鳥獣による群馬県内の農林業被害額は、前年度比7.3%減の5億6522万円と5年連続で減少し、過去10年間で最少だったことが30日、県のまとめで分かった。イノシシやシカの侵入防止柵の整備が進み、山間部で木の実が豊作だったことが要因とみられる。捕獲総数は前年度を下回ったが、生息域が拡大しているシカは2.0%増の8508頭で過去最多だった。

 農業被害額は4.9%減の3億0866万円、林業被害額は10.1%減の2億5655万円で、いずれも過去10年で最少だった。合計額はピークの12年度(12億2429万円)から半減した。

 県が01年に設置を始めた電気柵や金網柵などの侵入防止柵は総延長が1359キロとなり、「捕獲によらない被害防止策の効果が表れた」と分析。ブナやミズナラなどの餌となる木の実が豊作で、農地に出没するクマやイノシシが減ったという。

 主な野生鳥獣の捕獲数は12.5%減の1万6294頭。内訳はイノシシ6715頭(22.8%減)、サル781頭(34.1%減)、クマ262頭(27.6%減)、カモシカ28頭(24.3%減)と、微増だったシカ以外は軒並み減った。

 地域別では吾妻地域の被害額が1億6528万円で最も多く、東部地域が1億6360万円と僅差で続いた。中部地域はハクビシンなど中型の獣による被害が増え、2555万円と倍増した。

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