移住2人 「めぶく。」形に 前橋中心街にパスタ店と和菓子店
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グラッサ(左奥)となか又(右奥)をオープンする沢井さん(左)と榊原さん

 前橋市の中心市街地再生に向け、パスタ店と和菓子店が4日開業する。市内の企業家らが中心となり、まちづくりの理念として2016年8月に公表された前橋ビジョン「めぶく。」に盛り込まれた計画で、丸2年を経て実現にこぎ着けた。切り盛りするのは、前橋の可能性に懸けて東京都内から移り住んだ30代の2人。「人が集まる場所をつくりたい」と意気込む。

 中央通り商店街に開店するのは、米国・ポートランドの人気ハンドクラフトパスタ店の日本1号店「グラッサ」と、創作和菓子店の「なか又」。並び合う両店は、れんがを使い、温かく落ち着いた雰囲気。敷地内にもれんが敷きの中庭を設け、街中の憩いの場になりそうだ。

 グラッサを経営する沢井雷作さん(39)は都内の有名店で総料理長を務めた。「店を出そう」と声が掛かっても、飲食店経営で成功するのは一握り、と断り続けてきた。沢井さんを動かしたのは前橋再生に動く関係者の熱意。「困っている街があり、そこに自分の力が入れば良くなるかもしれない」と覚悟を決めた。

 ポートランドで修業後、家族で前橋に移住した。自作キッチンカーの移動販売を始め、昨年12月から市内で仮店舗営業を開始。地元野菜をたっぷり使ったもちもちの手作りパスタはボリューム満点。「おいしくて健康な料理を出す。商店街の食堂として気軽に寄ってほしい」と呼び掛ける。

 なか又の店長、榊原慎也さん(38)の本業はデザイナーだ。勤務する都内のデザイン会社社長が前橋再生に共鳴し、畑違いの和菓子店経営に乗り出した。榊原さんは、子どもに「挑戦してみろ」と言いながら、仕事で守りに回る自分に踏ん切りをつけるため、「攻めができる新規事業に関わりたい」と手を挙げた。

 愛知県内の和菓子店で修業し、店には和洋さまざまに工夫したどら焼きを中心に商品をそろえる。「物を売るというより、和菓子を食べて、ほっとするような日本の『なごみ』という感情や体験を売っていきたい」と話している。

 グラッサは午前11時半~午後2時(ラストオーダー同1時半)と午後6~10時半(同10時)で月曜定休。なか又は午前11時~午後8時で月曜と隔週火曜定休。

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