「聖地・前橋」女子旅呼べ 朔太郎モチーフの漫画を活用
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前橋文学館で開催中の企画展「月に吠えらんねえ」の展示

◎商工会議所が調査

 群馬県前橋市出身の詩人、萩原朔太郎の作品をモチーフにした漫画で観光客を呼び込むアニメツーリズムに向け、前橋商工会議所(曽我孝之会頭)は、漫画「月に吠(ほ)えらんねえ」やゲーム「文豪とアルケミスト」のファン層である20~30代女性を対象にした意向調査をする。結果を踏まえて「聖地・前橋」を巡る観光ルートや作品と連携した商品を開発し、観光振興につなげる。

 近く観光、飲食、行政などの関係者でつくる委員会を立ち上げる。本年度は旅の目的や購入したい土産などを調べ、来年度以降、広瀬川河畔をはじめ朔太郎が散策した場所を巡る観光ルートを作ったり、好んだ食べ物を再現したりするほか、PRイベントやモニターツアーを計画する。

 中小企業庁の補助事業に採択され、本年度は500万円を上限に経費の全額、本格展開する2、3年目も一定の補助を受けられる。

 「月に―」は朔太郎らの作品が持つイメージを擬人化した清家雪子さんの作品で、昨年の文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。文豪のキャラクターが登場するスマートフォンゲーム「文豪とアルケミスト」でも朔太郎は人気だ。

 前橋文学館で昨年行われた清家さんと朔太郎の孫、萩原朔美館長の対談は電話による事前申し込みが開始1時間で満席になり、参加者の9割が市外の女性だった。「月に―」企画展には全国からファンが集まり、期間を延長して開催している。

 同商議所は、企画展でファンが前橋に足を運ぶことが実証されたと分析。「新たな客層を呼び込み、地域経済に波及させたい」としている。

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