議会解散の意向 セクハラ問題で不信任案可決のみなかみ町長

 群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長からセクハラを受けたとされる問題で、前田町長は5日夜、上毛新聞の取材に対し、議会を解散する意向を示した。町議会から不信任を突き付けられた前田町長は辞職か、議会解散かについての判断を迫られており、6日に決断する。

 前田町長は一般ごみを再利用した廃棄物固形燃料(RDF)の実証実験計画の不明瞭な点について、町長として解明する意欲を示した。5日に開かれた後援会の話し合いでは支援者間で意見が対立して結論が出ず、前田町長も判断について言明しなかった。

 町議会は先月27日、前田町長の不信任決議案を可決。これにより、10日後の6日までに議会を解散しなければ町長は失職し、町長選が50日以内に行われる。議会解散の場合、40日以内に町議選が行われる。初招集の議会で再び不信任決議案が可決されれば、町長は失職する。

◎5日の最終協議は対立深く 後援会長は辞任

 みなかみ町議会の町長不信任決議をめぐる後援会の最終協議が行われた5日夜、前田町長はこの場では辞職か議会解散かの判断を示さず、期限である6日に自身で結論を出す方針を伝えるにとどめた。後援会内部は意見が対立、前田町長を支えてきた桑原一郎町議が後援会長を辞任し、町議1人も退会を申し出るなど混乱ぶりを露呈した。

 協議は5日午後6時から2時間半、町長を支持する町議ら約30人が出席して行われた。会合後、出席者は報道陣に対して口をつぐみ、足早に立ち去った。

 関係者によると、会合で前田町長は何も発言せず、「議会解散」「辞職」を求める双方の声に耳を傾けていたという。ただ一部では「辞職するのならとっくに辞めている。腹の中では解散を決めているだろう」という声もあった。

 昨年10月の町長選をともに戦い、後援会長を務めてきた桑原町議は不信任決議案の可決以降、前田町長の辞職を求める方向で意見の集約を進めていたが、後援会内には解散を求める声も強く、対立した。意見をまとめられなかった責任を取り、会長を辞任すると決めた。上毛新聞の取材に対し、桑原町議は「群馬県人として潔さが信条なので、選挙があっても出る気はない」と述べ、仮に解散による町議選が実施されても出馬しない考えを示した。

 二度の不信任決議案に反対してきた戸田宣男町議は、期限前日になっても決断を示さない前田町長を見限り、後援会退会を伝えた。後援会内の解散を求める声について「町長の軽率な行為に起因するもの。(解散の)大義はない」と反発した。前田町長は町内で進められている一般ごみを再利用した廃棄物固形燃料(RDF)を利用する実証実験計画の不明瞭な点の解明を望んでいるが、戸田町議は「政局の道具にする問題ではない」と話した。

 判断の期限が迫る中、再三、前田町長に辞職を求めてきた小野章一議長は上毛新聞の取材に対し「議会に責任はなく、解散してはならない。町政停滞解決のため、自らの進退を決してほしい」と求めている。

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