川原湯 味でにぎわいを やまきぼし旅館が八ツ場代替地に食事処
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新たな食事処を開いた樋田社長(右)と妻のゆみ子さん

 来年度完成予定の八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設工事に伴い、代替地に移転する川原湯温泉の老舗旅館「やまきぼし旅館」(樋田省三社長)が、同町川原湯に食事処「やまきぼし」をオープンした。移転地では観光客や地元住民が食事できる場所の確保が課題となっており、川原湯温泉協会の会長も務める樋田社長は「新しい温泉地を作っていくための一歩」と往時のようなにぎわいの創出を願っている。

 かつての温泉は ダム湖に沈むため、現在は 五つの宿が代替地に移転し 営業を続けている。一方で周辺は飲食店が少なく、ランチを提供するのは 1店舗のみ。大詰めを 迎える工事現場の 見学者が急増していることに 加え、ダム完成後も観光客の増加が見込まれることから、地元住民や観光客から新たな飲食店を望む声が上がっていた。

 店は12日にオープンした。妻のゆみ子さんと2人で切り盛りする。都内の洋食店で働いていた先代の勝彦さんの味を受け継ぎ、ビーフシチューやローストビーフなどの洋食が売り。最大50人程度が利用できる。ダムが完成すれば、開放的なガラス窓から新緑や紅葉といった山並みとダム湖の競演を楽しむことができる。

 旅館は移転準備のため5年ほど前から休業中だが、本年度中に宿泊棟が完成、来年度に営業を開始する予定だ。樋田さんは「移転してから、やっとここまでこられた。地元の人や観光客に愛される店にしたい」と話している。

 近くに共同浴場「王湯」があり、目の前は湯かけ祭りの会場になる広場になっている。JR川原湯温泉駅から徒歩約20分。

 営業時間はランチが午前11時~午後2時、完全予約制のディナーは午後6~10時。不定休。問い合わせは同店(電話0279・83・2011)へ。

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