解散「理解できず」7割 みなかみ町議選あす告示でアンケート
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 群馬県みなかみ町の前田善成町長が自身のセクハラ問題を巡って町議会を解散したことに伴う町議選が4日に告示され、9日に投開票される。任期満了に伴う4月の町議選から約5カ月で行われることとなった異例の選挙を前に、上毛新聞は町内の有権者100人にアンケートを実施。7割が解散を「理解できない」と否定的に受け止めている現状が浮き彫りになった。投票先は、町長の不信任に賛成する候補を選ぶとした人が過半数を占めつつも、3割近くが態度を保留している状況だ。

◎過半数が「反町長派」 3割近くは態度保留

 今回の町議選は、町政停滞などを理由に不信任決議案を町議会が可決、これに対抗して町長が議会を解散したことで行われる。アンケートでは、解散を「理解できない」とした割合が69%と多数派。「理解できる」は17%、「どちらともいえない」は14%だった。

 地方自治法の規定では、初招集の議会で不信任案が提出されれば、過半数の賛成で可決となり、町長は失職する。不信任案の提出が見込まれており、どのような立場の議員が大勢を占めるかが焦点となる。

 町議選の投票先を尋ねたところ、不信任に賛成する候補を選ぶとした人は52%。反対者に投じる予定は16%で「どちらともいえない」が28%、残りは投票に行かないなどとした。

 昨秋の町長選での支持との関係性も調べた。前田氏に投票したと答えた人のうち、不信任賛成者に投票するとしたのは35%、反対者に投票するつもりなのは21%、「どちらともいえない」は40%。町長選で対立候補に投票した人のうち、不信任賛成者への投票予定は68%、反対者へは12%、「どちらともいえない」は17%などとなった。

 アンケートは8月30、31の2日間行い、10~90代の男女計100人から回答を得た。投票に84%が「行く」、12%が「決めていない」、4%は「行かない」とした。

 4月の町議選には定数18に対して20人が立候補。今回は27人が関係書類の事前審査を受けている。6月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万6932人(男8175人、女8757人)。

◎前田氏の支持減る 「解散理解」擁護派も

 4日告示のみなかみ町議選を前に上毛新聞が行った町民アンケートで、昨秋の町長選での投票行動と、今回の町議選における支持動向を比較すると、前田善成町長が男女とも支持を大きく減らしている状況が見えてくる。議会の解散には厳しい声の一方で擁護派も。セクハラ問題に端を発して混乱を極める町政。立て直しがかかった選挙への関心は高く、8割超が投票に行くと答えた。

 町長選では男性の50%、女性の36%が前田氏に投票した。今回の町議選で、どのような候補者に投票するか尋ねたところ、「不信任に賛成する候補」に投票するとした男性は56%、女性が48%だった。

 一方、間接的な支持に当たる「不信任に反対する候補」への投票は男性12%、女性20%にとどまった。

 ほかの項目では、前田氏による町議会の解散を「理解できない」としたのが男女とも7割程度。「理解できる」が男性20%、女性14%だった。町議選で「投票に行く」は男女とも84%で関心の高さがうかがえる。

 年代別では、解散を「理解できない」とした割合が60代で9割を超え突出していた。「自分で責任を持つべきだ」「自分のことしか考えていない」と前田氏への厳しい声が並んだ。70代以上は7割近く、10~50代も6割と過半数を占めており、高齢になるほど解散に納得できていないようだ。

 「理解できる」とした声が最も多いのは40~50代の28%で「町長の印象がいい」「セクハラも悪いがRDF(廃棄物固形燃料)事業の方が問題」などと擁護した。以下、70代以上18%、10~30代15%、60代4%と続いた。

 町議選での投票先では60代の65%が「不信任に賛成する候補」とし、年代別ではトップ。10~50代は5割以上で、70代以上は4割となった。「反対候補」へは70代以上の3割が投票する予定で、60代から下の世代は10%台以下にとどまった。投票先を決めていない「どちらともいえない」も10~30代は4割を占め、40~70代以上は2~3割ほどおり、特に若い世代の票の行方が、当落の鍵の一つとなりそうだ。

 このほか、昨秋の町長選では、70代以上の7割、10~30代の5割が前田氏に投票しており、若者と高齢者から多くの支持を集めていたことが分かった。

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