想定外の大混戦 不信任賛成派 連携も《みなかみ町議選ルポ(上)》
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 4日に告示された群馬県みなかみ町議選は、定数18に29人が立候補する異例の大混戦となった。上毛新聞の取材に、セクハラ問題が取りざたされる前田善成町長の不信任決議案に賛成とした候補は21人で、賛成派だけで定数を超える。想定外に候補者が増えたことで地縁などの地盤は流動的となり、ベテラン候補にも緊張感が漂っている。

 「町長の不信任に賛成します」―。駅前に立ったある新人候補はマイクを握り、有権者にこう宣言した。多くの候補が争点を「セクハラ問題・町政の停滞」と捉える今回の町議選。「住民から町長派か反町長派か尋ねられる」(前職)と話すように、有権者の関心も町長のセクハラ問題に集中している模様。事実上、町長の信任を問う選挙となりそうだ。

 町長の不信任案に賛成した前職らは連携を強め、12人が選挙ポスターに「明日への責任」という共通の文言を入れて選挙戦を“共闘”。前職の1人は「賛成した13人は確実に当選しないといけない」と使命感を燃やすが、前回選挙からわずか5カ月で再び選挙となったことで、態勢的に厳しい面も否めない。元職の復帰や有力新人の出馬で議会の勢力図が大きく変わる可能性があり、各陣営は引き締めを図る。

 賛成派の新人と元職は計7人。不信任への賛成の態度を示しつつ、自身の政策を訴えて前職との差別化を狙っている。知名度アップにツイッターなどを駆使する新人候補もおり、スマートフォン世代の若者票の掘り起こしを目指す。

 前田町長が町議会を解散した際の会見で、廃棄物固形燃料(RDF)を熱源として利用する実証実験計画の是非を町議選の争点に挙げたことについて、賛成派は「論点のすり替え」と反発している。

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