地盤に両派混在 態度表明 慎重な候補も《みなかみ町議選ルポ(下)》

 群馬県みなかみ町議選(定数18)は、立候補した29人が9日の投開票に向け、1票でも多く票を取り込もうと支持を訴えている。上毛新聞の取材で前田善成町長の不信任決議案に反対・未定とした8人は、セクハラ問題への言及は避け、独自の公約などを前面に押し出して戦う。地盤に町長支持派と反対派が混在することから不信任への態度表明に慎重な候補も少なくない。

 真夏に戻ったような厳しい日差しが降り注いだ6日、不信任決議案に反対の意向を示す候補の1人は、自ら選挙カーのハンドルを握り、精力的に遊説した。有権者から「不信任賛成の候補に投票したい」という声も聞こえてくる。それでも「廃棄物固形燃料(RDF)など、これまでの議会や行政の問題点、不明瞭な点を明るみに出してほしい」と前田町長に期待を寄せ、支持を貫く。

 不信任決議案への賛否を保留する候補も目立つ。ある候補は「警察の判断が出ないと断言できない。地盤に町長の支持派と反対派がそれぞれいる」と態度表明に慎重な理由を話す。町長のセクハラ問題について言及を避けることで、地縁を軸に双方の票を取り込みたい考えだ。

 旧町村別に見ると、大票田の月夜野地区からは15人が出馬し、票の分散が予想される。前回新人がいなかった水上地区は新人2人が出馬し、計6人が立候補。新治地区は8人が立候補し、前回草刈り場となった地域から新人が出たことで、票の流れが変わりそうだ。

 関係者によると、前田町長は8月以降、役場庁舎にいる時間が大きく減ったという。告示後は表だった動きは見えないが、ある新人候補は「自宅に町長や関係者が訪ねてきて、出馬を依頼された」と明かしており、告示前まで候補者擁立に奔走していた模様だ。

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