9万6000人 00年以降で最多 県内JR駅の1日平均乗車数
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 群馬県内JR駅の2017年度1日平均乗車人数の総計(無人駅などを除く)は前年度比2.0%増の9万6163人となり、00年度以降で最も多かったことがJR東日本のまとめで分かった。駅前に大型商業施設が進出した高崎が1000人超増えてけん引した形で、都市部を中心に増加が目立った。ただ、人口減少に伴う鉄道利用の縮小が見込まれるとして、JR東日本高崎支社は先行きを警戒している。

 JR東のデータを基に上毛新聞が集計した。17年度分として公表された県内32駅のうち、1日平均乗車人数が最多の高崎は3万1012人(3.5%増)で、00年度以降で初の3万人台。駅周辺で昨年、大規模大会に対応する体育館「高崎アリーナ」が4月に開館し、大型商業施設「高崎オーパ」が10月に開業したことなどが後押ししたとみられる。

 乗車人数は前橋1万0490人(1.3%増)、新前橋6155人(1.7%増)、伊勢崎5987人(2.8%増)―と続いた。

 伸び率は高い順に高崎問屋町(3710人)5.6%増、群馬八幡(1156人)5.5%増、北陸新幹線の安中榛名(290人)5.1%増―などだった。

 一方、乗車人数が最も少ない川原湯温泉は22人(18.5%減)で、八ツ場ダム建設に伴う駅舎移転後も厳しい状況が続く。次いで、横川は217人(2.3%減)、西松井田が263人(4.7%減)だった。後閑が3.3%減、中之条が2.6%減となるなど、中山間地の駅で減少率の落ち込みが目立っている。

 県内総計の推移をみると、04年度に9万人割れし、東日本大震災直後の11年度は8万8665人と最低だったが、12年度以降は9万人を超えて増加基調にある。

 17年度の状況について、高崎支社は明確な理由は不明としながら、「景気の動向や、駅周辺の開発が影響したのかもしれない。今後は人口減少や働き方の変化を受けて、鉄道のニーズの減少が懸念されており、楽観はできない」と受け止めている。

 高齢化社会を見据え、県は20年度までに、鉄道の利用促進策をまとめた実行計画をJRや私鉄各路線ごとに策定する方針だ。

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