《オーパ開業1年》大型店 相乗効果 競争超え集客連携
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増加する交流人口を取り込もうと、各店は集客策に注力する=高崎高島屋

◎すみ分け、ニーズを補完

 大型商業施設「高崎オーパ」の開業は、群馬・JR高崎駅周辺の交流人口を増やし、近隣の商業施設にも相乗効果をもたらした。

入店3割増
 昨年9月、高崎高島屋はオーパ開業を見据えて大幅な改装に踏み切った。駅とつながるペデストリアンデッキの拡張に合わせ、2階吹き抜け部分に床を張り、1、2階を刷新した。改装後のこの1年で売り上げは前年比で4%増、入店客数は3割増えた。

 難波斉社長が「成長を止めないため」とする2年目も攻勢を掛ける。今年9月以降、高級ジュエリー「ティファニー」をはじめ婦人服や化粧品の店舗を次々と刷新。10月に入っても売り上げは前年超えと好調を維持している。

 「今後は通行客を顧客にできるかが課題」と語る難波社長。各地の逸品を集めた物産展や、今年好評だった浅田真央さんの企画展のような催しを強化する考えだ。「『高島屋に来ると、楽しいことをやってるな』と思ってもらうことが、買い物の入り口になる」と力を込める。

 駅構内にある高崎モントレーは、入館者がこの1年で1割ほど増えた。駅の乗車人員が増えたことや、昨年春に開設された高崎アリーナの影響が大きいとみる。

 昨年秋にはスーパー「成城石井」とカフェ・バー「プロント」が開店し、駅利用者を中心に人気を集める。今年はレストランフロアをリニューアル。高崎ホルモンなどの本県食材を売り込む。

 モントレーを運営する高崎ターミナルビルの丸山勝社長は「『寄ったら、つい買っちゃう』ような店が理想」と話す。来年以降、コンコースの改修や食品のてこ入れを進める。洋服だけでなく雑貨なども強化し、滞留時間を長くする仕組みを検討していく。

 オーパ、高島屋、モントレーの3店は11月、各店の買い物客が参加できる共同抽選会を計画している。今月中旬には共同でハロウィーンの企画も仕掛ける。

家族で買い回り
 同じ地域に立地し、集客や売り上げを競い合うライバル店が手を組むのは珍しい。ただ、各店は「今は店舗間で争うことよりも、高崎に人を呼び込み、定着させることが大事」と口をそろえる。

 店舗運営でもすみ分けを明確にし、客層や規模に合わせてテナントを誘致。各店がニーズの隙間を埋め合い、家族で買い回りできるような街を目指そうと動いている。

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