どうなる 来夏の知事選 山本氏、大沢氏の動向に期待と危惧 交錯
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 任期満了(来年7月27日)に伴う知事選で、有力候補と目される現職の大沢正明氏(72)が態度を明らかにしない中、自民党群馬県連会長で参院議員の山本一太氏(60)が「50%の確率」と出馬に意欲的な発言をし、両氏への待望論や保守分裂を危惧する声が上がっている。山本氏は12月、大沢氏は来年2月にも結論を示す意向で、党県連関係者らは両氏の動向を注視している。

 「本当の気持ちを今日、皆さんの前でお話ししておきたい」。4日に高崎市で開かれた、音楽ライブを盛り込んだ政治集会。山本氏はアンコール曲の途中でこう切り出し、知事選出馬を検討すると表明。12月中に結論を出すと明言した。

 山本氏の新たな後援会の立ち上げや政治集会の開催は、「知事選狙いでは」と臆測を呼んだ。ただ、7月に参院選の自民党公認候補となり、参院政審会長に就任したことから、周囲は「公認や重要な役職を投げ出したりはしないだろう」との見方を強めていた。

▼引き際
 山本氏の後援会幹部は「知事待望論は前からあったが、本人に尋ねても明言しなかった」と、政治集会での発言を驚く。大沢氏が多選批判をして初当選した経緯に触れ、「知事にふさわしい人が出てくるのであれば、ここが(大沢氏の)引き際なのではないか」と話す。別の後援会関係者は「国政では大臣も経験したし、今後は群馬のために頑張ってもらいたい」と期待を寄せる。

 一方、大沢氏を支持する人たちは続投に期待を込める。支援団体の清明会が10月に開いた常任世話人会(役員会)の出席者によると、「4期目を目指してほしい」との声が相次ぎ、大沢氏が「皆さま方の思いもしっかり受け止めたい」と応じる一幕があった。

 上毛新聞の取材に、ある町村の首長は「中山間地域などの今後の振興を考えると、大沢知事に引き続き県政を率いてもらいたい。町村部の意見はまとまっている」とした。

▼既定路線
 こうした状況に、ある党県連関係者は、「大沢知事の4選を『既定路線』と考えている人も多い。県連内部に波風が立たなければいいが…」と困惑を隠さない。狩野浩志幹事長は「現職も進退を明らかにしていないし、県連会長も出るとも出ないとも言っておらず、推移を見守りたい。県連として 一本化できる候補を選ぶというのが、誰が考えても大切なことだ」としている。

 知事選を巡っては、共産党が関係する市民団体が候補者擁立を目指している。他県では立憲民主、国民民主両党などの地方組織と統一候補を立てたケースがあるが、県内で野党共闘が実現するかは不透明だ。

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