「考え抜いて決断」 山本一太氏が群馬県知事選 出馬を表明
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記者団の質問に答える山本一太氏

 任期満了(来年7月27日)に伴う来年夏の群馬県知事選について、自民党県連会長の山本一太参院議員(60)=群馬選挙区、4期=は5日、東京都内で記者団に「群馬のためにできる限りのことをしたい」と述べ、立候補する意向を表明した。知事選への出馬の意向を明らかにしたのは山本氏が初めて。山本氏の突然の表明に、現職の大沢正明氏(72)や党県連幹部は不信感をあらわにした。

◎自民党県連会長は続投意向 党参院政審会長職は辞任へ

 山本氏は出馬を決めた理由を「何年も前から後援会を中心に知事選に出てくれないかという声があり、考え抜いた結果、決断した。自分にしかできないことがあると思って頑張る」と説明。政策については「大事なことは群馬県の経済を活性化することと、ブランド力、発信力、存在感、知名度を上げることに尽きる」と強調した。自民党本部に推薦を求める考えも示した。

 現在2期目の県連会長職については「個人的には続けたいと思っている。来年4月の県議選で県連会長として全県を応援に回り、十分に貢献できる」とした。

 来年夏の参院選で改選を迎える参院議員は任期まで務める意向。群馬選挙区の後任候補者については、「きのう(知事選出馬を)決めたので分からない。これから県内で話し合って決まっていくと思う。県連執行部とも話し合いを始めなければならない」と述べるにとどめた。

 一方、10月に就任した党参院政審会長職は「知事選に出るとなると中途半端にはできない。辞退させていただこうと思っている」と退く考えを示した。

 山本氏は11月に高崎市内で開いた政治集会で、後援者の声や独自の世論調査の結果を踏まえ、今月中に結論を出すと表明していた。5日早朝に更新した公式ブログで「知事選への立候補を決断した」と記した。

 知事選を巡っては、現職の大沢氏が来年2月に自身の進退について結論を出すとしているほか、共産党が関係する市民団体が候補者擁立を目指している。

◎「事前に説明ない」…大沢正明氏や県議 驚きと不信

 自民党県連会長の山本一太参院議員が知事選に出馬する意向を表明した5日、県内関係者の間に波紋が広がった。

 大沢正明知事は報道陣に対し、山本氏は県連会長だと指摘した上で、「私も県連から推薦を受けて知事になったので、できれば事前に(説明などが)あってもよかったのではないか」と述べた。来年2月に自らの進退について結論を出すとの方針は「変わらない」とした。

 党県連所属の県議の中には意向表明を好意的に受け止める意見がある一方、ある県連幹部は「事前の相談や説明がなく、ブログで発表したことに驚いている。今後の組織運営にも影響する」と不信感をあらわにした。

 狩野浩志幹事長は、大沢知事の進退表明を受け、県連としての対応を協議するとの方針は変わらないと強調。山本氏が県連会長を続けることに「今後の話し合いの中で、常識ある判断を期待したい」と否定的な見解を示した。

 参院選の後任候補者は県連所属の国会議員と連携しながら調整すると説明し、来年2月の党大会までの決定を「一つの目標」とした。

◎参院選 群馬選挙区「非常にチャンス」…立民・長妻代表代行

 立憲民主党の長妻昭代表代行は5日、高崎市内で記者団の取材に応じ、自民党の山本一太参院議員の知事選へのくら替えについて「山本さんではない人と参院選で戦うということは非常にチャンス。一気に野党が勝つ可能性が高くなった」と述べ、群馬選挙区の党公認候補を早期に擁立する考えを示した。国民民主党県総支部連合会などと調整し、野党統一候補を目指す方針だ。

 県連合の角倉邦良幹事長は「年内には候補者の目安を付けたい」とした。

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