倉嶋副市長を更迭へ 中心街再開発巡り方針に違い 前橋市長
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 前橋市の山本龍市長が、倉嶋敬明副市長を年内で退任させる方向で調整していることが12日、分かった。倉嶋氏が中心となって関わってきた中心市街地の再開発計画などを巡り、方針の違いが顕在化したことが理由とみられる。山本市長は市議会主要会派に「信頼関係がなくなったため」と説明。事実上の更迭とみられる。

 市は再開発対象の約2.3ヘクタールのうち約0.6ヘクタールを所有する最大地権者として計画に参画し、準備組合の事務局を務めている。

 関係者によると、再開発計画は担当副市長の倉嶋氏が中心となり、地権者として関わってきた。10月に開かれた市幹部会議で、準備組合設立と事業委託者公募のスケジュール案の詳細が報告されたところ、出席者は再開発に賛成しつつ、当初1カ月とした公募期間に「短すぎる」との意見が相次いだという。

 市は同月24日に再開発への参画を正式に発表し、11月8日に公募の手続きを開始した。これに対し、前橋商工会議所が公募計画の見直しなどを求める意見書を提出。公募の参加資格についても、市内業者がクリアできていない線引きを設けたことを疑問視する声が出ていた。

 こうした状況を受け、山本市長が倉嶋氏を再開発の担当から外し、退任させる意向を固めたもようだ。

 倉嶋氏は群馬県OBで、県土整備部技監、同部長などを経て、2016年4月から現職。任期は20年3月末まで。

 計画作りと建設事業を一括委託する当初の公募は、事業者側にとって採算性が見えにくく、参加しづらい要件だったため、市は11月29日の準備組合臨時総会で公募方式を見直し、計画と建設を別々に公募する方式への変更を提案、承認された。

 公募のスケジュールは数カ月遅れるものの、地権者や街づくりの関係者には「より良い再開発のためには結果的にはプラスになる」とおおむね前向きな声が多い。

 ただ、「副市長の退任理由の説明が十分でない」とする市議もおり、議会側が反発する可能性がある。

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