ダムとの歩み後世に 写真集を住民に配布 長野原地区
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写真集を手にする桜井委員長(左)と黒岩委員長

 来年度完成予定の八ツ場ダム建設に伴って移り変わる地域を記録した写真集「長野原区のあゆみ」が完成した。国や県、地元関係者を招いた贈呈式が27日、群馬県長野原町の同区住民センターで開かれた。水没5地区の一つである長野原地区のダム対策委員会(桜井芳樹委員長)が住民らから写真の提供を受け3年がかりで制作。明治から平成にかけての地元の風景や受け継いできた文化・風習などの写真約500枚を掲載し、歴史を後世に伝える。

 委員会によると、写真集の制作は1986年ごろに浮上。2016年に記録写真編集委員会を立ち上げ、取り組んできた。地区で住民らが撮影した約1千枚から選び、人口・世帯数の変化やダム年表、1972年の商店街配置図、82年の住居図なども付けた。

 900部制作。県内の図書館や教育委員会、町内の小中学校などに寄贈したほか、今後地区の各世帯に1冊ずつ配る。町を離れた同地区出身者らで希望があれば配布する。

 桜井委員長は「多くの方の協力のおかげで、先人たちの苦闘の跡をしのぶ貴重な冊子ができた」と喜び、記録写真編集委員会の黒岩文夫委員長は「ダム建設は反対から賛成に変わった歴史がある。経緯や住民の思いを幅広い世代に知ってもらいたい」と話した。

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