前橋に集中で7医療圏の急患「流出」 医師適正配置を提案へ ぐんま地域医療会議
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 県内に10ある2次保健医療圏のうち、前橋、藤岡、富岡を除く7医療圏が、急性疾患や症状が重い急性期患者を診察しきれず、患者が他の医療圏で受診する「流出」状態であることが、県の分析で分かった。前橋は「流入」が顕著で、医療機能の偏在が浮き彫りになった。分析を踏まえ、医療関係者で構成するぐんま地域医療会議(議長・須藤英仁県医師会長)は、今月中にも医師の適正配置方針を公表する。

 本県の65病院と、隣接する茨城、栃木、埼玉、長野各県の計58病院の2016年度の患者データから各医療圏の状況を分析した。発生患者数が診療患者数を上回る状態を「流出」、逆の状態を「流入」とした。患者データを広域で分析するのは初めてという。

 高崎・安中は消化器や循環器をはじめほぼ全ての疾患で全患者を診察しきれず、7617人が他医療圏で受診した。次いで流出数が多かったのは吾妻で3265人。桐生3187人、沼田1519人などと続いた。
 一方、前橋赤十字病院をはじめ急性期患者に対応できる病院が多い前橋は最多の1万8707人が流入。藤岡は2770人、富岡は822人が流入した。

 10医療圏の合計では診療患者数が発生患者数を3575人上回り、県レベルでは流入の状態だった。医療過疎地とされる埼玉県北部の2医療圏は約3万人が流出し、本県の医療機関が支える実態が浮かび上がった。自治医科、独協医科両大学の病院がある栃木県南部は流入が約2万3千人に上り、群馬県民も多く受診しているとみられる。

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