大雪時 一部でチェーン義務化 物流業者 期待と懸念 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 大雪による大規模な渋滞や立ち往生を防ごうと、今冬、高速道路と国道の特定区間でタイヤチェーンの装着義務付けが始まった。県内の物流業者からは前向きな受け止めの一方、効果を疑問視する声も上がる。

 国土交通省は昨年12月、大雪特別警報や国の緊急発表が出る異例の降雪の場合にチェーン装着を義務化する13区間を公表した。県内に対象区間はないが、近隣では上信越道の新潟、長野県境の区間が含まれた。

 2014年2月に前橋で史上最大の73センチの積雪を観測した際は、県内各地で交通が混乱した。中毛地域の運送会社は国道18号碓氷バイパスが通行止めになった影響でトラック2台が2日間、足止めされたという。経験を踏まえ、男性社長は「大雪時の輸送がスムーズになるだろう。立ち往生がなければ事故のリスクも減り、社員の身体的な負担も軽くなる」と期待する。

 西毛地域の物流業者は義務付けに理解を示しつつ懸念はぬぐえない。「チェーンを着けていない車が迂回(うかい)し、周辺で別の立ち往生が起きたら巻き込まれる恐れがある。除雪を強化するのが先ではないか」と懐疑的だ。

 チェーン義務化は、通行止めがメインだった従来の規制を見直し、安全性を確保した上で道路網を維持するのが狙いとされる。国交省関東地方整備局の担当者は「これまでは輸送が困難になるなど社会的な影響が出た。物流を最低限維持する必要がある」と説明する。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事