《ニュース最前線》臨床美術で脳を活性化 介護予防 活用で注目
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オイルパステルや色紙を使い、五感で感じ取ったリンゴを画用紙に表現していく参加者=ケアハウス涼花苑
沼田市の住宅型有料老人ホーム「ゆうハイム・くやはら」で行われている教室で作られた認知症患者らの作品。多種多様な画材が用いられている
 

 超高齢社会を迎え、認知症患者が増える中、予防や症状改善に効果があるとして「臨床美術」が注目されている。患者が絵を描いたり、工作をすることで五感を刺激し、脳を活性化させる取り組みだ。日本臨床美術協会(東京都千代田区)が発行する民間資格の臨床美術士を取得する人も増えている。

◎楽しみ 認知症防ぐ 普及へ資格認定 効果周知に課題

 臨床美術は20年ほど前、国内の医師や美術家らが研究を始めた。認知症の予防や治療だけでなく、ストレス解消などの効果も期待され、現在は海外にも広がりつつある。

 専門的な知識を持ち、効果的なアートプログラムを提供できる臨床美術士は県内に30人。他県では臨床美術を推進する民間団体が発足したり、自治体主催の介護予防事業に取り入れる動きがあるが、群馬県内ではまだ、ボランティア的な活動が多い。

 日本臨床美術協会(東京都千代田区、木戸修理事長)によると、国内にいる臨床美術士は2384人。資格発行当初の1997年は3人しかおらず、臨床美術教室もさいたま市内の病院の認知症患者約120人に向けた小規模なものだった。現在、活動の場は海外にまで拡大し、韓国、中国、フィンランドで効果的に活用されている。

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