予約アプリ利用低調 デマンドバスのAI配車 前橋市
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 利用者の呼び出しに応じて運行する群馬県前橋市のデマンドバス「ふるさとバス」に実験的に導入した人工知能(AI)を活用した配車システムで、スマートフォンの予約アプリの利用が低調だ。手軽さをうたった新サービスだが、バス利用者に多い高齢者への浸透が進んでいない。市は住民向けの説明会を検討するなど、周知に力を入れる考えだ。

 ふるさとバスは市内の大胡、宮城、粕川の3地区を運行し、2017年度の年間利用者数は延べ3万541人。利便性の向上や運行業者の負担軽減を狙い、従来の電話予約に加え、昨年11月30日、NTTドコモと連携してスマホのアプリでも受け付けを始めた。

 市によると導入後、バスの延べ利用者3576人のうち、アプリ利用者は102人(15日時点)と3%程度にとどまる。スマホに慣れた高校生や若者の利用が目立つといい、高齢者への浸透が課題だ。

 「初めてで緊張したが、一度やれば簡単」。粕川町深津区自治会副会長の猪熊清実さん(69)は12月中旬、自宅近くからJA前橋市の支所までの乗車にアプリを使った。自分でダウンロードしたアプリを開き、乗降地点や希望時刻などを入力して完了。時間はわずか1、2分だった。「電話がつながらないこともなくストレスが少ない」と話す。ただ、高齢者はスマホの所持率が低い上、「使い慣れていないので不安や怖さもある」と推し量る。

 市は利用を促進しようと、導入前に実施した住民向けのアプリ説明会を追加で開催するなどの対応を検討している。 

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